私は『鬼滅の刃』の大ファンです。 『鬼滅の刃』というと、どうしても迫力のある戦闘シーンや「呼吸」、柱たちの活躍が注目されがちです。 もちろん、そこが大きな魅力なのは間違いありません。 ただ、私がこの作品を好きな理由は、それだけではありません。
物語の中で何気なく出てくる言葉に、「なるほど」と思わされたり、「これは今の自分にも当てはまるな」と感じたりすることが多いのです。
・家族への思い
・人を信じること
・諦めないこと
・自分の弱さと向き合うこと
『鬼滅の刃』には、生き方を考えさせられる言葉がたくさんあります。
その中でも、特に心に残っているのが、炭治郎がカナヲに伝えた「人は心が原動力」という言葉です。
カナヲは自分で決めることができなかった
カナヲは、自分の気持ちで物事を決めることが苦手でした。
そのため、自分で判断するのではなく、コインを投げて行動を決めていました。
でも、これは単に「優柔不断だった」という話ではありません。
自分で決めることを避けるようになった背景には、カナヲ自身のつらい過去があります。
自分の気持ちを出さない。
自分で決めない。
言われた通りに動く。
そうすることで、自分の心を守っていた部分もあったのだと思います。
そんなカナヲに、炭治郎は自分の心に従っていい、自分で決めてもいい、ということを伝えます。
この場面は、カナヲの心が少しずつ動き始める、とても大切な場面です。
「人は心が原動力」とはどういう意味なのか
「心が原動力」と聞くと、精神論のようにも聞こえます。
でも、私はこの言葉を「気合があれば何でもできる」という意味ではないと思っています。
ここでいう「心」とは、「やってみたい」「変わりたい」「もう一度挑戦してみたい」といった、自分の内側から生まれる意思のことではないでしょうか。 どれだけ知識があっても、能力があっても、環境が整っていても、本人が「動こう」と思わなければ行動にはつながりません。
逆に、心が動いた瞬間に、人は一歩を踏み出すことがあります。
車でいえば、知識や能力は部品や性能です。 でも、その車を実際に動かすためにはエンジンが必要です。 人にとって、そのエンジンに当たるものが「心」なのかもしれません。
私たちも「コイン」を使っていないだろうか
今の私たちは、実際にコインを投げて物事を決めることはほとんどありません。
でも、似たようなことはしている気がします。
「口コミで評価が高いから」
「ランキング1位だから」
「みんながそうしているから」
「親に言われたから」
「会社でそう決まっているから」
もちろん、周りの意見を参考にすること自体は悪くありません。
情報を集めることも大切です。
問題なのは、それだけで決めてしまうことです。
自分では何も考えず、判断をすべて外に任せてしまう。
そう考えると、カナヲが使っていたコインは、今の私たちにも意外と身近なものなのかもしれません。
自分で決めることは、正解を選ぶことではない
私たちは何かを決めるとき、「失敗したくない」「正しい方を選びたい」と考えます。
でも、人生には最初から正解が決まっていないことがたくさんあります。
・進学するか
・就職するか
・転職するか
・新しいことを始めるか
・続けるか、やめるか
未来が分からない以上、「必ずこちらが正解」と言い切れることばかりではありません。
だから大切なのは、正解を選ぶことではなく、自分で選ぶこと。 そして、選んだあとに、その選択を自分なりに良いものにしていくことなのだと思います。
AI時代だからこそ、自分の心が大切になる
今は生成AIに相談すれば、かなり多くのことに答えてくれます。
「どちらを選ぶべきか」
「何を勉強したらいいか」
「自分にはどんな仕事が向いているか」
情報を整理し、選択肢を出し、メリットやデメリットまで教えてくれます。
とても便利な時代です。 私自身も、AIはどんどん使えばいいと思っています。
ただ、気をつけたいことがあります。
AIがどれだけ賢くなっても、「自分は本当はどうしたいのか」という部分まで、すべてAIに任せるものではないということです。
AIは答えを出してくれます。 でも、その答えを選ぶかどうかを決めるのは自分です。
使い方によっては、AIもまた「現代版のコイン」になってしまう可能性があります。 だからこそ、AI時代には今まで以上に「自分はどうしたいのか」を持つことが大切になるのだと思います。
私たちはどうすればいいのか
難しいことをする必要はありません。
何かを決めるときに、一度だけでも自分に聞いてみることです。
「自分はどうしたい?」
➾ 人に相談してもいい。
➾ ネットで調べてもいい。
➾ AIを使ってもいい。
そのうえで、最後に自分の気持ちを確認する。
最初は小さなことでいいと思います。
何を食べるか。
何を勉強するか。
休日に何をするか。
新しいことを始めるか。
自分で決める経験を少しずつ積み重ねていく。 その積み重ねが、自分の心を知ることにつながっていくのではないでしょうか。
最後に自分を動かすのは自分
『鬼滅の刃』は、迫力ある戦闘シーンが大きな魅力の作品です。 でも、その中で登場人物たちが口にする言葉にも、私は大きな魅力を感じます。 炭治郎の「人は心が原動力」という言葉も、その一つです。 カナヲに必要だったのは、正しい答えを教えてくれる人ではありませんでした。
「自分で決めてもいい」そう思えるきっかけだったのだと思います。
私たちも同じです。 周りの意見を聞いてもいい。 情報を集めてもいい。 AIに相談してもいい。 でも最後に、「自分はどうしたいのか」を忘れないこと。
それこそが、「人は心が原動力」という言葉から学べる大切なことなのではないでしょうか。


コメント