授業中のスマホ|先生の本音と知らないうちに下がる評価

AIと未来

私は普段、専門学校で授業をしています。 授業中、先生に気づかれないようにスマホを触っている学生を見かけることがあります。 これは専門学校に限った話ではなく、大学や高校でも同じようなことがあると思います。

・机の下で操作する。
・ノートやプリントの陰に隠す。
・ひざの上に置く。
・バッグや筆箱で画面を隠す。
・開いたパソコンの画面の陰に置く。

本人は「うまく隠せている」「先生にはばれていない」と思っているのかもしれません。
しかし、実際に教室で授業をしている立場から言えば、ほとんどの場合は分かっています。

スマホが見えなくても、行動で分かる

先生は、スマホの画面だけを見ているわけではありません。

何度も机の下を見る。
・手元だけが不自然に動く。
・パソコンとは違う場所を見ている。
・呼びかけへの反応が遅れる。
・先生が近づくと急に手を止める。

このような視線や姿勢の変化は、教室の前から見ると意外と目立ちます。
本人は自然に振る舞っているつもりでも、先生から見れば「今、スマホを触っているな」と分かることがほとんどです。 本音で言うと、明らかにばれているのに、本人だけが「隠せている」と思っていることを愚かだなと感じています。

注意されないから、ばれていないわけではない

先生が何も言わないからといって、スマホの使用に気づいていないとは限りません。
最初は、その都度注意する先生もいるでしょう。 私も最初は言葉に出して注意していました。
しかし、何度も授業を止めて注意していると、きちんと授業を受けている学生の時間まで失われてしまいます。 そのため、途中からは注意をせず、平常点や授業態度の評価を下げる先生もいると思います。 私自身も、状況によってはそのように判断します。

本人は「今日もばれなかった」と思っているかもしれません。
けれど実際には、本人が気づかないところで、評価が下がり続けているのです。

試験で100点でも落第することがある

学校の成績は、期末試験だけで決まるとは限りません。 ほとんどの科目が、出席、提出物、演習への取り組み、授業への参加、授業態度などを総合的に評価します。

私の授業を例にすると、科目によって評価方法(各項目の重み)は異なります。 座学中心の科目では平常点の割合を増やすことがあります。 真面目に授業を受けている学生と、授業を聞かずに過ごしている学生を、同じ評価にするわけにはいかないからです。
その結果、平常点が極端に低ければ、期末試験で100点を取っても落第することがあります。
「最後の試験だけ頑張ればいい」と考えている人は注意が必要です。

学生の時間は、社会に出る準備期間です

専門学生や大学生、一部の高校生にとって、学生として過ごしている時間は、知識を覚えるだけの時間ではありません。 
社会に出るための準備期間です。
・時間を守る
・人の話を聞く
・ルールを守る
・課題に取り組む
・今、自分がやるべきことをきちんと行う

こうしたことは、就職した瞬間に突然できるようになるものではありません。
学生のうちから身につけていくものです。 学校のルールさえ守ろうとしない人が、社会に出た途端に、会社のルールや約束をきちんと守れとはとても思えません。
授業中の行動は、その人が仕事にどう向き合うかにもつながっています。

なぜ高い評価を付けられないのか

先生が付ける評価は、本人だけが見るものではありません。
成績や推薦、就職活動での所見などを通して、企業に伝わることがあります。 つまり、学校の評価には、「この学生がどのような姿勢で学んできたか」を社会に伝える役割があります。
授業中にスマホを触り、ルールを守らず、やるべきことに取り組まない学生に高い評価を付けることはできません。 高く評価すれば、企業に対して「この学生はきちんと行動できる人です」とウソを伝えることになるからです。 実際の姿と違う評価を付けて、企業をだますようなことはできません。
それは、真面目に努力してきた学生に対しても不公平です。

AI時代だからこそ、人間力が問われる

これからは、知識があることや試験で高い点を取ることだけでは、十分に評価されない時代になっていきます。 調べる、文章を作る、計算する、資料をまとめるといった作業の多くを、AIが支援できるようになったからです。

だからこそ企業は、知識以上に、その人が信頼できるかどうかを見るようになります。
・約束を守れるか
・責任を持って行動できるか
・指示を聞けるか
・周囲と協力できるか
・誰かが見ていなくても、やるべきことを行えるか

こうした人間力は、AIには代わることができません。
今、自分がやるべきことをきちんとできる人が評価される。
反対に、それができない人の評価が下がる。

これは罰ではなく、自然なことです。

まとめ

授業中にスマホを隠れて触っていても、先生にはほとんど分かっています。
注意されないからといって、ばれていないわけでも、許されているわけでもありません。
本人が気づかないまま、平常点や授業態度の評価が下がり、単位や進級、就職にも影響することがあります。 
学生の時間は、社会に出るための準備期間です。
AI時代だからこそ、知識だけでなく、ルールを守り、今やるべきことをきちんとできる人間力が問われます。
スマホをどう隠すかを考えるより、目の前の授業にきちんと向き合う。
その積み重ねが、成績にも、社会に出てからの信頼にもつながっていきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました