なぜ吉本興業が東京ゲームショウに?|ゲーム業界の境界線がなくなっている

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2026年9月17日から21日まで、千葉県の幕張メッセで「東京ゲームショウ2026」が開催されています。 今年は30周年という節目の年で、初めて5日間開催となりました。 出展企業を見ていると、当然ゲーム会社の名前が並んでいます。

ところが、その中に少し意外な名前があります。 吉本興業です。
「なぜ、お笑いの会社がゲームショウに?」そう思った人もいるのではないでしょうか。
しかし調べてみると、吉本興業とゲームの関係は今回突然始まったわけではありません。

実は2022年にも出展している

吉本興業は、2022年の東京ゲームショウにも出展しています。 このとき展示されたのが、マヂカルラブリーの野田クリスタルさんが総監督を務めたNintendo Switch用ゲーム「スーパー野田ゲーWORLD」でした。 しかも、そのブースはかなり個性的でした。 豪華なディスプレイを並べるのではなく、ござと座布団を置き、その上に座ってゲームを遊ぶというスタイル。 「TGS史上1番質素なブース」というテーマで話題になりました。 つまり、2026年になって突然ゲーム業界に入ってきたわけではありません。 すでに数年前から、吉本興業はゲームという分野に足を踏み入れていたのです。

2026年も中心にいるのは野田クリスタル

今回の東京ゲームショウ2026でも、その中心にいるのが野田クリスタルさんです。 吉本興業のブースでは、「野田ゲー」シリーズ初となるアナログゲーム「きけよオレは!」を展示。
さらに、開発中のゲームを来場者に遊んでもらい、その場で見つかったバグを修正する「リアルタイムデバッグ会」まで行われています。 ここまで来ると、単に「芸人がゲームイベントに出演している」という話ではありません。 芸人自身がゲームを作り、会社が商品として展開し、ゲームショウに出展しているのです。

ゲーム会社ではない企業が増えている

そして面白いのは、吉本興業だけではありません。 東京ゲームショウ2026には、スズキ、ダンロップ、パナソニックなど、従来ならゲーム会社とは考えにくかった企業も出展しています。
例えばスズキは、ゲームを通して若い世代に自動車やバイクを知ってもらうことを狙っています。
ダンロップは、長時間ゲームをする人向けのコンディショニング用品を展開。
パナソニックも、ゲーム機そのものではなく、長時間プレイによる肩や体への負担を意識した商品を展示しています。

一見すると、どれもゲーム会社とは関係がなさそうです。 しかし共通点があります。
「ゲームをする人の周りには、大きな市場がある」ということです。

ゲームはソフトだけではなくなった

昔のゲーム産業を単純に言えば、「ゲーム会社がゲームを作り、消費者が買って遊ぶ」という形でした。 しかし今は違います。
 ☛ ゲーム実況を見る人がいる。
 ☛ eスポーツを観戦する人がいる。
 ☛ 配信者やVTuberを応援する人がいる。
 ☛ ゲーミングPCや椅子、ヘッドセットを買う人もいます。
 ☛ さらに、長時間プレイする人向けの健康用品まで登場しています。

つまり現在のゲームは、単なるソフトではなく、その周辺にさまざまな商品やサービスが集まる巨大なエンターテインメント市場になっているのです。 だから、自動車会社も家電メーカーもスポーツ用品メーカーも、そして芸能会社も入ってくる。 そう考えると、東京ゲームショウに吉本興業がいることも、それほど不思議ではなくなってきます。

異業種企業を見るとゲームの未来が見える

東京ゲームショウというと、どうしても注目されるのは新作ゲームです。 もちろん、それを見るのも大きな楽しみです。 ただ、今後は少し違った見方も面白いかもしれません。
「ゲーム会社ではない企業が、なぜゲームショウに来ているのか」
ここを見ると、ゲーム産業がどこまで広がっているのかが見えてきます。
 ☛ 吉本興業ならエンターテインメント。
 ☛ スズキなら自動車やバイク。
 ☛ ダンロップならスポーツや健康。
 ☛ パナソニックなら家電や身体のケア。

一見ゲームとは関係なさそうな企業が集まり始めていること自体が、ゲーム産業の変化なのです。 最初は「なぜ吉本興業がゲームショウに?」と思うかもしれません。 しかし今では、むしろこうした異業種企業が参加することこそ、東京ゲームショウの新しい姿なのかもしれません。

ゲームは、もうゲーム会社だけのものではなくなってきています。

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