なぜ大変な経験は成長につながるのか|身近な事例から考える

保護者向け

大変な経験は成長につながるという当たり前の法則

 人は大変な状況に置かれると、強いストレスや不安を感じます。
 しかし後から振り返ると、その経験が自分を成長させていた──ということは多くあります。

 今回、身近な例として、うちの娘が看護大学の現場研修で経験した出来事がありました。
 実際の病棟に入り患者さんと接しながら進める実習で、内容は本番とほとんど変わりません。

チームメンバーとの温度差が生んだ悩み

 研修はチーム形式で行われましたが、一緒に組んだ学生がほとんど積極的に動かず、
 結果として多くの実務的な作業が娘に集中してしまいました。

 責任ある場面が続く実習で、この負担は決して小さくありません。
 戸惑いや不安を感じるのは自然なことだと思います。

考え方を切り替えることで学びの質が変わる

 娘が悩んでいたとき、私は次のように伝えました。

 「この経験は、きっと大きな成長につながるよ」

 状況が理不尽に見えても、その中で得られる学びは必ずあります。
 この言葉をきっかけに、娘は「自分が学べることを最大限に吸収しよう」と考え方を切り替えました。

フィードバックで評価されたポイント

 実習後のフィードバックでは、娘は次の点を評価していただけたようです。

 ・患者さんとの関わりから多くを学んでいた
 ・実習での気づきを自分の言葉で丁寧に説明できていた

 これは、困難な状況の中でも前向きに取り組んだ結果です。
 ただ作業量をこなしたのではなく、経験を自分の成長に変えたことが評価につながりました。

苦労した経験は、言葉に“熱量”を生む

 努力して得た学びには、必ずと言っていいほど“熱量”が宿ります。
 これは、順調な状況だけでは得られないものです。

 娘の報告が説得力を持って伝わったのは、
 「苦労したからこそ見えたもの」があったからだと思います。

大変さこそ成長の源になる

 今回の出来事を通して、あらためて次のことを感じました。

 ・大変な状況に立ち向かうことは、成長のきっかけになりやすい
 ・不都合や理不尽の中にこそ、学びがある
 ・受け止め方で経験の価値は大きく変わる

 誰にとっても、大変な経験は避けたいものです。
 しかし、その瞬間の選択と姿勢が、後の成長に大きく影響します。
 娘の実習は、このことを改めて実感させてくれる出来事でした。

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