「やらなければいけないことがある。でも、どうしてもやる気になれない」
そんなとき、ついスマホを見たり、動画を見たり、ゲームをしたりしてしまうことがあります。
もちろん、休憩そのものが悪いわけではありません。疲れているときには休むことも必要です。
問題なのは、「休むこと」と「現実から目をそらすこと」が同じになってしまうことです。
今回は、なぜ現実逃避をしても問題は解決しないのかを、少し論理的に考えてみましょう。
現実逃避をすると一瞬だけ楽になる
人が現実逃避をする理由は、ある意味とても単純です。 嫌なことを考えなくて済むからです。 たとえば、明日までに提出しなければならない課題があるとします。 課題を見ると、「面倒だな」「終わらなかったらどうしよう」「自分には難しいかもしれない」そんな不安が出てきます。
そこで動画を見始めると、その瞬間だけ課題のことを忘れられます。
つまり現実逃避には、短期的には「気持ちを楽にする効果」があるのです。
だからこそ、人は繰り返してしまいます。
でも問題そのものは消えていない
ここが大事なところです。
現実逃避によって消えるのは、「嫌な気分」であって、「問題」ではありません。
課題をやらずに動画を見ても、課題は残っています。
テスト勉強をせずに寝ても、テストの日はやってきます。
仕事のミスを放置しても、ミスそのものがなかったことになるわけではありません。
つまり、「問題がある」 ➾ 「嫌な気持ちになる」 ➾ 「現実逃避する」 ➾ 「一時的に楽になる」 ➾ 「問題は残る」という構造です。 しかも時間がたつほど、状況は悪くなることがあります。
☛ 締め切りが近づく
☛ 勉強できる時間が減る
☛ やらなかったことへの自己嫌悪が増える
最初は小さかった問題が、逃げている間に大きくなってしまうのです。
現実逃避が怖いのは習慣になること
さらに注意したいのが、現実逃避が習慣になることです。 人間は一度、「嫌なことが起きたら別のことをすれば楽になる」と覚えると、同じ行動を繰り返しやすくなります。
☛ 勉強が嫌ならスマホ
☛ 仕事が嫌ならSNS
☛ 人間関係が嫌ならゲーム
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。 しかし「嫌なことがあるたびに逃げる」という行動が身についてしまうと、問題に向き合う経験が減っていきます。 すると今度は、「どうせ自分にはできない」「やっても無駄だ」という気持ちまで強くなってしまいます。 実はこれが一番もったいないところです。
必要なのは問題を全部解決することではない
では、現実逃避をしないためにはどうすればいいのでしょうか。 大切なのは、「全部やろう」と考えないことです。 たとえば問題集が100ページ残っているとします。
「100ページやらなければ」と考えると、それだけで嫌になります。 でも、「今日は2ページだけやる」ならどうでしょう。 提出物を全部完成させる必要はありません。
まずファイルを開く。
タイトルを書く。
最初の1問だけやる。
それでも立派に前進しています。
現実逃避と行動の最大の違いは、ここです。
現実逃避は、問題を1ミリも動かしません。
しかし小さな行動は、たとえわずかでも問題を解決する方向へ動かします。
休むことと逃げることは違う
ここは誤解しないようにしたいところです。
疲れているときに休むことは必要です。
「今日は疲れているから30分休んでからやろう」
これは現実逃避とは限りません。
休んだあとに戻る予定があるからです。
一方、「考えたくないからずっと見ないことにしよう」となれば、現実逃避に近づきます。
違いは「休んだあとに戻ってくるかどうか」です。
休息は前に進むためのもの。
現実逃避は、その場から目をそらすもの。
似ているようで、実はかなり違います。
現実は行動したときだけ変わる
少し厳しく聞こえるかもしれませんが、現実は考えているだけではほとんど変わりません。
「勉強しなきゃ」と100回考えても、問題集は1ページも進みません。
「仕事を片付けなきゃ」と悩み続けても、仕事は終わりません。
現実を変えるのは、結局のところ行動です。
しかも、大きな行動である必要はありません。
☛ 5分勉強する
☛ 1問解く
☛ メールを1通返す
☛ 資料を1ページだけ作る
そうした小さな行動でも、現実は確実に少し変わります。
現実逃避は、気持ちを一時的に楽にしてくれます。
しかし、小さな行動は未来を少しだけ楽にしてくれます。
この違いはとても大きいのです。
だから、やりたくないことが目の前にあるときは、「全部やるにはどうするか」ではなく、「今、何ならできるか」と考えてみてください。 現実逃避は何も生み出しません。 でも、たった一つの小さな行動から、現実は動き始めます。



コメント