うまく行かないのは誰のせい?
「この学校だから成長できない」「先生が悪い」「学校の環境が悪い」
こうした言葉を耳にすることがあります。
もちろん、本当に環境が原因になることもあります。
しかし、不思議なことに、同じ環境でも結果を出す人と、そうでない人がいます。
たとえば仕事でも、どんな職場に行ってもすぐに仕事を覚え、周囲から信頼される人がいます。
一方で、職場が変わっても毎回、「仕事が悪い」「上司が悪い」「会社が悪い」
と環境のせいにしてしまい、なかなか成長できない人もいます。
この違いは、能力だけでは説明できません。
心理学には、この違いを説明する「統制の所在(Locus of Control)」という考え方があります。
統制の所在とは?
統制の所在とは、「結果の原因をどこに求めるか」という考え方です。
外的統制
結果の原因を、自分以外に求める考え方です。
例えば、学校が悪い、先生が悪い、職場が悪い、周りの人が悪い
このように、自分ではコントロールできないことに意識が向きやすくなります。
もちろん、本当に環境に問題がある場合もあります。
しかし、自分では変えられないことばかりに意識を向けても、現実はなかなか変わりません。
内的統制
一方で、結果の原因を自分が変えられる部分に求める考え方があります。
例えば、
・この環境で自分にできることは何だろう
・次はやり方を変えてみよう
・まずは目の前のことを全力でやろう
という考え方です。
ここで大切なのは、「全部自分の責任だ」と考えることではありません。
自分がコントロールできることに意識を向けることが重要なのです。
同じ環境でも結果が変わる理由
たとえば、希望していない部署やクラスになったとします。
ある人は、「こんな環境じゃ無理だ」と言って何もしません。
別の人は、
「この環境でも学べることはあるはず」
「まずは自分ができることをやろう」
と考えて行動します。
最初はほとんど差がありません。
しかし、その積み重ねによって、数か月後、数年後には大きな差になります。
社会に出るとさらに差が広がる
社会に出れば、自分では選べないことがたくさんあります。
配属先、上司、同僚、お客様、景気、会社の方針
これらを自分で変えることはできません。
だからこそ評価される人は、
「変えられないこと」ではなく、「今、自分が変えられること」に集中しています。
その積み重ねが、信頼や実績となり、やがて新しいチャンスにつながっていきます。
まとめ
環境は確かに大切です。
しかし、同じ環境でも成長する人と、そうでない人がいるのも事実です。
その違いの一つが、心理学でいう「統制の所在」という考え方です。
変えられない環境に文句を言い続けても、現実は変わりません。 一方で、自分が変えられることに目を向け、行動を積み重ねる人は、環境が変わっても成長し続けます。
社会に出て本当に強い人とは、「恵まれた環境にいる人」ではありません。
どんな環境でも、自分にできることを見つけて行動できる人。
そんな人こそ、長い目で見て大きく成長していくのです。


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