【AI時代のチップ入門|速さだけじゃない「本当の競争」】
このシリーズでは、AIを支えるチップの世界で、
今どんな競争が起きているのかを見ていきます。
最近、ニュースやネットで
「AIチップ」
「GPU不足」
「半導体が重要」
といった言葉を見かける機会が増えてきました。
ただ、こう感じる人も多いのではないでしょうか。
- それって自分のパソコンの話なの?
- AIの話って、どこか遠い世界の話に感じる
- 言葉が多くて、正直よくわからない
第1回となる今回は、
細かい技術の話には踏み込まず、
まずは言葉と役割を整理するところから始めます。
「半導体」と「チップ」は同じもの?
最初に、よく混同されやすい言葉から確認しておきましょう。
半導体とは
半導体は、材料や技術の名前です。
電気を通したり、通さなかったりできる性質を持ち、
今のパソコンやスマホに欠かせない存在です。
チップとは
チップは、半導体を使って作られた部品そのものです。
実際に機械の中に入って、計算や処理を担当しています。
イメージとしては、
- 半導体:材料や技術の分野
- チップ:完成した部品
という関係です。
CPU・GPU・TPUは、それぞれ何をしている?
次に、よく出てくる3つのチップを見てみましょう。
ここでは役割の違いだけを押さえれば十分です。
CPU:全体をまとめる司令塔
CPUは、コンピュータの中心となる存在です。
- さまざまな処理を順番にこなす
- 判断をして、他の部品に指示を出す
私たちが使うパソコンやスマホには、必ず入っています。
GPU:同じ計算を一気にこなすのが得意
GPUは、もともと映像を表示するために使われてきました。
- 同じような計算を
- たくさん同時に処理できる
この特徴が、AIの計算とも相性がよかったため、
近年とても注目されるようになりました。
TPU:AI専用の計算係
TPUは、AIの計算に特化したチップです。
- 一般のパソコンに入っているものではありません
- 主に、大規模なAIを動かすために使われます
今回は「こういう役割のものがある」と知っておけばOKです。
私たちのパソコンの話?それとも別の世界?
ここで、少し視点を整理しましょう。
私たちの身近な世界
- 家や学校のパソコン
- スマートフォン
- ゲーム機
ここでは主に、CPUとGPUが活躍しています。
ニュースで出てくるAIの世界
一方で、ニュースに出てくるAIサービスは、
- 翻訳
- 画像生成
- 大規模なAIモデル
といった、非常に多くの計算を必要とします。
これらは、
データセンターと呼ばれる巨大な施設で動いており、
高性能なGPUやTPUが使われています。
同じ「チップ」の話でも、
使われる場所と規模がまったく違う
という点が重要です。
なぜ今、チップの話題が増えているのか
理由はとてもシンプルです。
- AIの利用が広がった
- 必要な計算量が一気に増えた
- それを支えるチップが注目されるようになった
つまり、
AIの進化の裏側で、
「計算を担うチップ」が主役に近づいてきた
という状況が生まれているのです。
今回は「整理」ができれば十分
第1回では、
- 半導体とチップの違い
- CPU・GPU・TPUの役割
- 私たちの世界とAIの世界の違い
を整理しました。
ここでは、
どれが一番すごいか、
どの会社が勝っているか、
といった話はしません。
まずは、
話題についていける土台を作ることが目的です。
次回予告
次回は、
第2回|GPUはなぜAIに強い?CPUとの役割の違いを整理する
をテーマに、GPUが注目されるようになった理由をもう少しだけ掘り下げます。
「なぜGPUが主役になったのか」を知ることで、
このシリーズの話が少しずつつながっていくはずです。



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