第4回|「レアアース」と「レアメタル」は何が違うのか?

世界とニュースがわかる「レアアース構造」入門

【シリーズ】世界とニュースがわかる「レアアース構造」入門


ニュースを見ていると、
「レアアース」と「レアメタル」という言葉が、
同じような意味で使われている場面をよく見かけます。

ですが、この2つは同じものではありません

違いを知らなくてもニュースは読めますが、
違いが分かると、
話のポイントがはっきり見えるようになります

今回は、この2つの言葉を整理していきましょう。


レアアースとは、どんなものなのか

レアアースは、
17種類の元素のグループ名です。

具体的には、

  • ネオジム
  • ディスプロシウム
  • セリウム

などが含まれます。

ポイントは、
「特定の元素の集まりを指す、はっきりした言葉」
だということです。

性質としては、

  • 磁石
  • 発光
  • 熱や電気の制御

といった分野で重要な働きをします。

EVのモーターや、
スマートフォンの部品に使われるのが、このレアアースです。


レアメタルとは、もっと広い概念

一方で、レアメタルはどうでしょうか。

レアメタルは、
「希少で、産業的に重要な金属」をまとめた呼び方です。

たとえば、

  • リチウム
  • コバルト
  • ニッケル

などが、レアメタルに含まれます。

ここで重要なのは、
レアメタルには明確な元素リストがないという点です。

時代や技術によって、

  • 重要になる金属
  • 価値が下がる金属

が変わるため、
レアメタルの範囲も変わります。


なぜニュースでは混同されやすいのか

レアアースとレアメタルが混同されやすい理由は、
使われ方が似ているからです。

  • どちらも先端技術に使われる
  • EVやAIの話題で登場する
  • 中国との関係で語られることが多い

こうした共通点があるため、
まとめて語られてしまいがちです。

しかし、

  • レアアース:決まった元素グループ
  • レアメタル:重要性でまとめた概念

という違いがあります。


違いが分かると、ニュースの見え方が変わる

この違いを知っていると、
ニュースの読み方が少し変わります。

たとえば、

  • 「中国が握っている」のは、主にレアアースの精錬
  • バッテリー問題では、レアメタルが中心になる

といったように、
論点を分けて考えられるようになります。

言葉の整理は、
世界の構造を理解するための第一歩です。


今回のまとめ

  • レアアースは、17種類の元素を指す明確な言葉
  • レアメタルは、希少で重要な金属をまとめた概念
  • レアメタルの範囲は、時代や技術で変わる
  • 用語の違いを知ると、ニュースが読みやすくなる

次は、シリーズ①の全体像を振り返る

次回は、
ここまでの内容を整理しながら、
「レアアース構造」とは何だったのかを振り返ります。

そのうえで、
シリーズ②につながる視点にも触れていきます。

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