【シリーズ】世界とニュースがわかる「レアアース構造」入門
ここまで、
- なぜレアアースがニュースで注目されているのか
- なぜ中国がレアアースで強い立場にあるのか
を見てきました。
すると、次に出てくる疑問があります。
「レアアースって、実際にどこで使われているの?」
今回は、
EVやAIとレアアースの関係を通して、
次世代技術の“足元”を見ていきます。
EVに使われるレアアースとは何か
EV(電気自動車)と聞くと、
多くの人は「バッテリー」を思い浮かべます。
もちろんバッテリーは重要ですが、
それと同じくらい重要なのがモーターです。
EVのモーターには、
ネオジムなどのレアアースを使った強力な磁石が使われています。
この磁石があることで、
- 小さく
- 軽く
- 効率よく
モーターを回すことができます。
もしレアアースがなければ、
EVは今ほど高性能にはなりません。
AIは「ソフト」だが、実体は金属の塊
AIという言葉から、
「目に見えない技術」を想像する人も多いでしょう。
ですが、AIは空気の中で動いているわけではありません。
AIを動かしているのは、
- 大量のサーバー
- 高性能な半導体
- 冷却装置や電源設備
こうした物理的な装置です。
そして、これらの装置の中には、
- レアアース
- レアメタル
が数多く使われています。
AIが進化すればするほど、
実は資源の消費も増えていくのです。
デジタル社会ほど、資源に依存する
一見すると、
デジタル化が進めば資源は不要になるように感じます。
ですが現実は逆です。
- EVが増える
- データセンターが増える
- 通信量が増える
こうした変化はすべて、
より多くの金属とエネルギーを必要とする社会につながります。
レアアースは、
その中心にある存在だと言えます。
技術革新は「材料」からは逃げられない
どれだけソフトウェアが進化しても、
それを支える材料がなければ技術は形になりません。
EVもAIも、
レアアースという素材があって初めて成立しています。
だからこそ、
- 誰が供給を握っているのか
- どこで加工されているのか
が、国際的な問題になるのです。
今回のまとめ
- EVの高性能モーターにはレアアースが使われている
- AIはデータセンターや装置に支えられた「物理的な技術」
- デジタル化が進むほど、資源への依存は強まる
- 技術革新と資源問題は切り離せない関係にある
次回は、用語の整理をしていく
次回は、ニュースでよく混同される
「レアアース」と「レアメタル」の違いを整理します。
言葉の違いが分かると、
ニュースの見え方も変わってきます。



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