第3回|EV・AIはレアアースなしでは成り立たない

世界とニュースがわかる「レアアース構造」入門

【シリーズ】世界とニュースがわかる「レアアース構造」入門


ここまで、

  • なぜレアアースがニュースで注目されているのか
  • なぜ中国がレアアースで強い立場にあるのか

を見てきました。

すると、次に出てくる疑問があります。

「レアアースって、実際にどこで使われているの?」

今回は、
EVやAIとレアアースの関係を通して、
次世代技術の“足元”を見ていきます。


EVに使われるレアアースとは何か

EV(電気自動車)と聞くと、
多くの人は「バッテリー」を思い浮かべます。

もちろんバッテリーは重要ですが、
それと同じくらい重要なのがモーターです。

EVのモーターには、
ネオジムなどのレアアースを使った強力な磁石が使われています。

この磁石があることで、

  • 小さく
  • 軽く
  • 効率よく

モーターを回すことができます。

もしレアアースがなければ、
EVは今ほど高性能にはなりません。


AIは「ソフト」だが、実体は金属の塊

AIという言葉から、
「目に見えない技術」を想像する人も多いでしょう。

ですが、AIは空気の中で動いているわけではありません。

AIを動かしているのは、

  • 大量のサーバー
  • 高性能な半導体
  • 冷却装置や電源設備

こうした物理的な装置です。

そして、これらの装置の中には、

  • レアアース
  • レアメタル

が数多く使われています。

AIが進化すればするほど、
実は資源の消費も増えていくのです。


デジタル社会ほど、資源に依存する

一見すると、
デジタル化が進めば資源は不要になるように感じます。

ですが現実は逆です。

  • EVが増える
  • データセンターが増える
  • 通信量が増える

こうした変化はすべて、
より多くの金属とエネルギーを必要とする社会につながります。

レアアースは、
その中心にある存在だと言えます。


技術革新は「材料」からは逃げられない

どれだけソフトウェアが進化しても、
それを支える材料がなければ技術は形になりません。

EVもAIも、
レアアースという素材があって初めて成立しています。

だからこそ、

  • 誰が供給を握っているのか
  • どこで加工されているのか

が、国際的な問題になるのです。


今回のまとめ

  • EVの高性能モーターにはレアアースが使われている
  • AIはデータセンターや装置に支えられた「物理的な技術」
  • デジタル化が進むほど、資源への依存は強まる
  • 技術革新と資源問題は切り離せない関係にある

次回は、用語の整理をしていく

次回は、ニュースでよく混同される
「レアアース」と「レアメタル」の違いを整理します。

言葉の違いが分かると、
ニュースの見え方も変わってきます。

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