スマホは本当に勉強の集中を妨げる?|科学と実例から考える「うまい付き合い方」

子育て・教育

「勉強中はスマホを触らないほうがいい」
こんな言葉を、一度は聞いたことがあると思います。

でもこれ、
気合や根性の話ではありません。

実は、スマホが勉強の集中を妨げることは、科学的にもかなりはっきり示されています。
しかもポイントは、
「使っているかどうか」だけではない、という点です。


スマホは「使っていなくても」集中力を下げる

多くの人はこう考えます。

触らなければ大丈夫
通知を切っていれば問題ない

ところが、研究結果は違いました。

置いてあるだけで、脳は影響を受ける

ある実験では、参加者を次の3つに分けました。

  • スマホを机の上に置く
  • スマホをカバンに入れる
  • スマホを別の部屋に置く

そして、集中力や思考力を測るテストを行いました。

結果は明確で、
スマホを別の部屋に置いた人が、最も高い成績を出しました。

しかもこの実験では、

  • 電源オフ
  • 通知なし

でも差が出ています。

つまりスマホは、
存在しているだけで、脳の集中力を少しずつ奪うのです。


人の脳は「いつ通知が来るかも」に弱い

なぜ、そんなことが起きるのでしょうか。

理由はシンプルです。
人の脳は、

  • 何か起きるかもしれない
  • いつ呼ばれるかわからない

という状態に、とても弱いからです。

スマホが近くにあると、無意識のうちに脳はこう考えます。

  • 連絡が来るかもしれない
  • 誰かが何か投稿したかもしれない

本人は意識していなくても、
脳の一部は常にスマホに注意を向けています。

この状態では、
勉強に使える集中力が減ってしまうのです。


「マルチタスクできているつもり」が一番効率が悪い

勉強中にスマホを見ている人の多くが、こう言います。

ちゃんと同時にできてるから大丈夫

でも脳科学的には、
人間は本当の意味でのマルチタスクはできません。

実際に起きているのは「注意の切り替え」

  • 勉強
  • スマホ
  • 勉強
  • スマホ

この切り替えが起きるたびに、

  • 集中が途切れる
  • 理解が浅くなる
  • 記憶に残りにくくなる

という影響が出ます。

結果として、

時間は使っているのに、思ったほど身についていない

という状態になりやすくなります。


成績や理解度にも、はっきり差が出ている

これは感覚の話ではありません。

学生を対象にした複数の調査で、

  • 勉強中にスマホを手元に置く習慣がある人ほど
    • テスト成績が低い
    • 読解力が下がる
    • 学習内容を忘れやすい

という傾向が確認されています。

大切なのはここです。

これは意志の弱さの問題ではありません。
誰でも、同じように影響を受けます。


スマホを作った本人も、子どもには制限していた

ここで、よく知られたエピソードを一つ紹介します。

iPhoneを生み出した
スティーブ・ジョブズは、
自分の子どもたちにスマホやタブレットを自由に使わせていませんでした。

海外メディアのインタビューによると、ジョブズは、

  • 子どもが長時間デジタル端末を使うことを制限
  • 食事中にスマホやタブレットを使うことを禁止
  • 家庭では会話や読書を大切にする

といったルールを設けていたといいます。

スマホを広めた本人が、
家庭では慎重に扱っていた。

これは、
デジタル機器が人の注意力や思考に強く影響することを、誰よりも理解していたからだと考えられます。


では、スマホとどう付き合えばいいのか

ここまで読むと、こう思うかもしれません。

じゃあ、スマホは使わないほうがいいの?

答えは「違います」。

スマホが悪いのではなく、
使う時間と集中する時間を分けることが大切なのです。


学生・子ども向け|現実的なスマホルール例

ここからは、
「守らされるルール」ではなく、
自分で決めやすい工夫を紹介します。

① 勉強中は「見えない場所」に置く

  • 机の上に置かない
  • ポケットに入れない
  • カバンの中や別の部屋に置く

ポイントは、
触らないことより、視界から消すことです。

これは意志の強さではなく、
脳の仕組みに合わせたやり方です。


② 勉強時間とスマホ時間を分ける

完全に禁止すると、ほとんど続きません。

おすすめなのは、

  • 25分集中
  • 5分スマホOK

というように、
使っていい時間をあらかじめ決めること

「今は我慢している」ではなく、
「あと○分で見られる」と思えるだけで、集中しやすくなります。


③ 気になったことはメモして、あとで見る

勉強中にスマホを見てしまう理由の多くは、

  • 通知
  • ちょっとした確認

です。

そんなときは、

  • 気になったことをメモ
  • 休憩時間にまとめて確認

“今すぐ見ない”だけで、集中はかなり保てます。


④ スマホを「敵」にしない

スマホは、

  • 勉強を邪魔するもの
    ではなく
  • 使い方次第で役立つ道具

です。

集中したい時間と、楽しむ時間。
この2つを分けることが、いちばん大切です。


まとめ|集中できないのは、あなたのせいじゃない

スマホが勉強の集中を妨げるのは、

  • やる気がないから
  • 意志が弱いから

ではありません。

スマホは、
人の注意を引くように作られている道具だからです。

だからこそ、

  • 自分を責めるのではなく
  • 環境を少し変える

それだけで、
集中力は驚くほど変わります。

もし「勉強に集中できない」と感じているなら、
まずはスマホの置き場所を変えるところから始めてみてください。

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