🟧 第3の力:本音を見つける力(問いかけジャーナリング編)

保護者向け

🟨 はじめに|なぜ“本音”は自分でも見えなくなるの?

やりたいことが分からない。
続けたい習慣が続かない。
何を選べばいいか迷いが多い。

こういう状態は、
自分の本音が“見えなくなっている”サイン です。

でも、これは性格の問題ではありません。

脳は日常のノイズ(他人の期待・比較・不安)に囲まれると、
自分の声が消えやすい仕組み になっています。

だからこそ、
“問いかけ”を使って、本音を掘り出していく必要があります。


🟨 今の脳の状態を知る|本音が見えなくなる科学的な理由

✨ 他人の期待のほうが“強く聞こえる”脳の構造

脳は外部刺激(他人の言葉)が強く入力されるため、
自分の小さな気持ちや直感は自然と埋もれます。

  • 「こうしたほうがいいよ」
  • 「失敗したらどうするの?」
  • 「あの人はもっと頑張ってるよ」

こうした声は、脳にとって強い情報。

その結果、
自分の本音 → 微弱
外からの声 → 強力
となり、本音が分からなくなる。


✨ “選択疲れ”で判断力が落ちている

現代は選択肢が多すぎるため、

  • 何を選べばいいかわからない
  • 間違えたくない
  • 正解を探してしまう

という“選択疲れ状態”に陥りやすい。

前頭前野が疲れると、
自分の気持ちより「正しさ」ばかりを優先してしまい、
本音が消えてしまいます。


✨ 「やる気が出ない」は本音が不明なサイン

やる気が続かないのは、

  • 本音と目的がズレている
  • 他人の目が気になりすぎている
  • 義務感だけで動いている

など「本音が埋もれている状態」でよく起きます。


🟨 改善の方向性|“問い”を使えば本音は自然と出てくる

本音は、押し出すほど出てこない。
でも、問いを投げかけると自然に浮かび上がる という特徴があります。

これは心理学でいう
メタ認知(自分を少し外側から見る力) を使うため。

問いによって脳が“客観モード”に切り替わり、
普段は気づけない本音が出てくるのです。


✨ 本音が見えるようになる3つの変化

✔ ① 自分の気持ちの優先順位がわかる

→「あ、実はこっちが大切だったんだ」と気づける。

✔ ② やめたいこと・続けたいことが明確になる

→ 習慣づくり・キャリア選択に強い効果。

✔ ③ 迷ったときの判断基準ができる

→ 自分軸が生まれる。


🟨 具体的な改善方法|問いかけジャーナリングのやり方

✨ いつやると効果的?

  • 将来の方向性に迷っているとき
  • 習慣が続かないとき
  • 「やりたいことがわからない」と感じたとき
  • 人間関係で迷いがあるとき
  • 今日一日の振り返りのとき

✨ 書き方のルール

  • 1つの問いに1〜3分でOK
  • “正解を書こうとしない”
  • 浮かんだ答えをそのまま書く
  • ボリュームが少なくてもOK

🟨 本音を引き出す“問いリスト”(目的別)

✏️ 【本音系】

  • 本当はどうしたかった?
  • やりたくない理由は何?
  • それを選んだときと選ばなかったとき、どちらの自分が好き?

✏️ 【目標・行動系】

  • なぜ続けたい?(理由が3つ以上出る?)
  • 今日いちばん大事な行動は?
  • やりたくない日は、最低何分ならできる?

✏️ 【迷い・選択系】

  • どちらを選んだほうが、未来の自分が喜ぶ?
  • 迷いの原因は恐れ?見栄?疲れ?
  • やめたい理由と、続けたい理由は?

✏️ 【人間関係系】

  • 本当はなんと言ってほしかった?
  • あのときの自分は何を守ろうとしていた?
  • 距離を置きたい?それとも理解してほしい?

🟨 すぐ書けるテンプレ

【今日の問い】
(例:本当はどうしたかった?)

【最初に浮かんだ答え】
・
・

【その理由】
・
・

【本音に近い気がした言葉】
・

🟨 まとめ|答えは“自分の中”にある。問いが引き出してくれる。

人は、自分の本音ほど見えなくなるものです。
でも、問いを使えば、本音は自然と姿をあらわします。

問いかけジャーナリングは、
“自分の軸”を取り戻し、
進む方向を迷わなくするための心強いツールです。


✨ 次回のテーマ

次回は、
第4の力:続けたいことが続く力(習慣・行動ジャーナリング編) を紹介します。

「やりたいのに続かない」
「最初は頑張っても、いつの間にか失速する」

そんな悩みを、
“書く力”を使ってどう乗り越えていくのか──
実践的な方法をお伝えします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました