🟧 第1の力:ストレスや不安を“簡単に手放す”力(ブレインダンプ編)

保護者向け

🟨 はじめに|どうして“考えすぎ”てしまうんだろう?

気づくと同じことをぐるぐる考えてしまう。
寝る前に不安が大きくなる。
やることはわかっていても、気持ちがついてこない。

これは性格の問題でも、意志の弱さでもありません。
“脳のクセ”が原因です。


🟨 今の脳の状態を知る|なぜストレスや不安が重くなるのか?

✨ ストレスや不安は “形がない” から脳が処理できない

脳にとって最も負担なのは、
正体が曖昧なままの情報 です。

不安やストレスはまさにこの状態。

  • 終わりが見えない
  • 原因が曖昧
  • 解決のイメージもつかない

脳はこれを“危険かもしれない情報”として扱います。


✨ 具体的にどんな負荷が出ている?

✔ 勝手にループする

→ 寝る前に急に思い出す
→ 気分が沈む
→ 集中力が落ちる

✔ 脳のメモリが圧迫される(ワーキングメモリの低下)

→ やたら疲れる
→ 気力がわかない
→ 小さなことでイライラ

✔ 身体にも反応が出る

→ 呼吸が浅くなる
→ 動悸・緊張感
→ 眠りが浅くなる


✨ 日常の中の「こういうこと、あるある」例

  • 布団に入ってから職場や学校のことを繰り返し思い出す
  • 理由はわからないのに落ち着かない
  • やることを思い浮かべるだけで疲れる
  • 仕事や学校の気持ちを家に持ち込んでしまう

🟨 改善の方向性|“脳の詰まり”をどう軽くするのか?

✨ 頭の中にあるものを外に出す=外在化

脳は“形のない情報”を処理し続けるのが苦手です。
しかし紙に書いた瞬間、それは “外側にある形ある情報” になります。

すると脳はこう判断します:

「これはもう外に出た情報だから、持ち続けなくていい」

この瞬間、脳の負荷がスッと下がります。


✨ 書き出すことで起きる3つの変化

✔ 頭の“詰まり”が減る

脳のメモリが空き、思考が整理しやすくなる。

✔ 不安の輪郭が見えて弱くなる

曖昧 → 可視化
これだけで脳の誤作動が止まりやすい。

✔ 気持ちの“置き場所”ができる

“脳の保管庫”が解放され、心が軽くなる。


🟨 具体的な改善方法|ブレインダンプのやり方と例文

✨ いつやると効果的?

  • 寝る前の3分
  • 朝起きてすぐ
  • 帰宅後の5分
  • モヤモヤした瞬間
  • 週1回の“手放す時間”

毎日でなくてOK。
どれか1つを自分のスタイルにすれば十分です。


✨ どう書けばいい?(基本ルール)

  • 3〜5分でOK
  • 箇条書きでOK
  • 文章が変でもOK
  • 読み返さなくてOK
  • 紙・スマホ・PCどれでもOK

✨ 何を書けばいい?(ブレインダンプ専用の例文)

✏️ 【不安系】

  • 今日のミスが頭から離れない
  • また同じ失敗をしないか不安
  • 理由が分からないのにざわざわする

✏️ 【イライラ系】

  • あの言い方がずっと引っかかる
  • 本当は言い返したかった
  • 自分ばかり負担が大きい気がする

✏️ 【考えすぎ系】

  • 明日の準備を考えると落ち着かない
  • やることが多すぎて気力がなくなる
  • 何から手をつければいいかわからない

✏️ 【なんとなく不調系】

  • 理由はないけどしんどい
  • 気持ちがずっと重い
  • 集中できない

✨ すぐ書けるテンプレート

【今日手放したいこと】
・
・
・

【いま感じていること】
・
・
・

【書いた後の気分】
・すっきり / 軽い / まだモヤモヤ など

🟨 まとめ|抱え続けなくていい。外に出せば軽くなる

ストレスや不安を完全になくす必要はありません。
でも、抱え続けて苦しくなる必要もありません。

ブレインダンプは、
たった3分で心の荷物を下ろすための
やさしいメンテナンスの技術です。

次回は、
「第2の力:モヤモヤした気持ちをやわらげる力(感情ジャーナリング編)」
を紹介します。

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