「就職活動は、夏から始めればいい」
もし、そう思っている人がいたら、
それは決して間違いではありません。
少し前までは、本当にそうだったからです。
ただし――
今の就職活動は、私たちが経験した時代とは
スタート地点そのものが変わってしまいました。
今回は、
なぜ就活がここまで早くなったのかを、
できるだけ噛み砕いて整理してみましょう。
昔の就活は「短期集中型」だった
まずは、少し昔を振り返ってみます。
多くの人が経験したのは、こんな流れです。
- 大学3年生の夏に動き始める
- 説明会や企業訪問に参加する
- 秋から冬にかけて選考
- 卒業前に内定
専門学生も、
2年次の夏〜秋が本格スタートという感覚でした。
つまり就活は、
勉強 → 夏に就活 → 卒業
という、期間の決まったイベントだったのです。
今の就活は、いつ始まっているのか?
では、今はどうでしょうか。
現在の就活は、
- 大学2年後半〜3年前半
- 専門学生なら、1年後半
このあたりから、すでに動き始めています。
自己分析や業界研究はもちろん、
インターンへの応募が実質的なスタート地点になっています。
ここが、昔との大きな違いです。
なぜ就活は、こんなに早くなったのか?
理由は大きく分けて、3つあります。
① 学生が減り、企業が焦り始めた
一番の理由は、人材不足です。
少子化によって、学生の数は年々減っています。
企業、とくにITや技術系の分野では、
「欲しい人材が、そもそも少ない」
という状況が続いています。
その結果、企業側は
「早く動かないと、良い人がいなくなる」
と考えるようになりました。
これが、就活の前倒しを加速させた最大の原因です。
② インターンが「体験」ではなくなった
昔のインターンは、
職場見学や業界体験が中心でした。
ところが今では、
- 長期間
- 評価あり
- 早期選考に直結
というケースが珍しくありません。
つまり、
インターン=事実上の選考
になっているのです。
就活のスタートが
「説明会」から「インターン応募」に移った、
これが早期化の正体です。
③ 就活が「短距離走」から「長期戦」に変わった
もうひとつ大きな変化があります。
それは、企業が
- すぐ辞めないか
- 自分で考えて動けるか
を、時間をかけて見極めたいと考えるようになったことです。
その結果、
- 早く出会い
- 長く関わり
- じっくり選ぶ
という流れが生まれました。
就活は、
一発勝負の短距離走から、マラソンに変わったのです。
「3月解禁」は、なぜ形だけなのか?
「就活解禁は3月1日ですよね?」
よく聞く質問です。
確かに、建前としてはその通りです。
ただし、
- インターンは別扱い
- 罰則はない
この2点があるため、
実態は前倒しが進んでいます。
表向きはルールを守り、
実際は早く動く
という状態が、長く続いているのです。
専門学生にとって、特に注意が必要な理由
専門学生は、大学生よりも
- 在学期間が短い
- 動ける時間が限られている
という特徴があります。
そのため、就活の早期化の影響を
より強く受けやすいのが現実です。
「春休みだから、まだ大丈夫」
この感覚は、
今の就活では通用しなくなりつつあります。
まとめ:大事なのは「早く決める」ことではない
最後に、一番伝えたいことを整理します。
- 就活が早くなったのは、学生のせいではない
- 昔の常識が、そのまま通用しなくなっただけ
- 焦る必要はないが、準備は早めに始めるべき
大切なのは、
「いつ内定を取るか」ではなく
「いつ準備を始めるか」
この違いを知っているかどうかです。
就活は、
怖がるものでも、振り回されるものでもありません。
構造を理解すれば、
見え方はずっとシンプルになります。



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