はじめに|「自社開発が一番いい」って本当?
ITエンジニアの進路を考えるとき、「自社開発は人気」とよく言われます。
たしかに、自分たちのサービスを作って、自由な雰囲気で働けて、裁量もある……
そんなイメージに惹かれる学生や若手エンジニアは多いでしょう。
しかし、自社開発にもメリット・デメリットの両面があり、「誰にでも向いている働き方」ではありません。
この記事では、自社開発の仕事内容・特徴・年収・向いている人・AI時代の変化までをわかりやすく解説します。
自社開発とは?|自社サービスや製品を“ゼロから作る”仕事
自社開発とは、自分の会社が提供するアプリやサービス、業務システムを自社内で設計・開発・運用する働き方です。
たとえば:
- ECサイト、SNS、求人サイトなどのWebサービス
- スマホアプリ、ゲームアプリ
- クラウド型業務システム(SaaS)など
顧客の要望に合わせて作る受託開発とは違い、**「自分たちで作り、運営して、育てていく」**のが特徴です。
自社開発の仕事内容|エンジニアがプロダクトを育てていく
具体的な業務内容は以下のようになります:
- ユーザーの声やデータを元にした機能改善
- 新機能の設計・開発・テスト
- UI/UXの調整
- インフラやセキュリティの整備
- チーム内での技術的な議論・レビュー
企業によっては、企画やマーケティングとの連携も求められることがあります。
自社開発のメリットとデメリット
✅ メリット
- 自分の作ったサービスが世に出る喜び
- 継続的に改善する中で技術が深まる
- 設計から運用まで幅広く関われる
- 自由な開発環境・裁量のある職場が多い
❌ デメリット
- 小規模企業では業務が多岐に渡り、負担が大きい
- 技術力・自走力が求められる
- リリース後の保守・トラブル対応も自分たちでやる
- 技術好きでないとつらく感じることもある
自社開発に向いている人・向いていない人
▶ 向いている人
- プログラミングや技術が好き
- 自分の手でサービスを作りたい
- チームでの改善・成長を楽しめる
- 自由度の高い職場で働きたい
▶ 向いていない人
- 指示されたことだけをやりたい
- 安定志向が強い(スタートアップは変化が激しい)
- 自分から学ぶ意欲が少ない
- 納品型の仕事が合っていると感じる
自社開発エンジニアの年収は?
| キャリア年数 | 年収目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 新卒〜3年目 | 350〜500万円 | ベンチャー企業の場合は上下あり |
| 4〜8年目 | 500〜700万円 | スキル・役割に応じて上昇 |
| 9年目以降 | 700万円〜1000万円超も可能 | テックリード・CTOクラス |
ベンチャー企業は報酬にバラつきがある一方で、大手メガベンチャー(楽天、サイバーエージェントなど)は安定かつ高収入の傾向があります。
AI時代、自社開発は“進化”する働き方に
AI技術の進化は、自社開発に以下のような変化をもたらしています:
- 開発スピードが爆速化(生成AIのコード補完など)
- プロダクトにAIを組み込む需要が増加
- データ分析や機械学習が身近な業務に
- エンジニアが“企画にも関われる”時代に突入
つまり、自社開発はAI時代において、むしろ可能性が広がる働き方とも言えます。
就活生へのアドバイス|「人気」だけで選ばないこと
たしかに、自社開発は学生人気が高く、自由でやりがいがあると感じやすいです。
でも実際には、
- 自走力が必要
- スキルがないと入社すら難しい
- 教育体制が整っていない企業も多い
という現実もあります。
もし「開発が好き」「技術が得意」と思えるなら、挑戦してみる価値は大いにありますが、まずは「自分に合うか」をじっくり見極めてください。
まとめ|自社開発は“モノづくり”が好きな人に最適な道
ものを作るのが好き。改善するのが楽しい。技術が好き。
そんな人には、自社開発は本当に魅力的な働き方です。
一方で、安定・指示通りの作業・教育制度重視という人には、SIerやSESといった選択肢のほうが合っているかもしれません。
働き方に「正解」はありません。あなたにとっての“最適解”を探すことが、後悔しないキャリア選択につながります。


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