本番に弱い人へ|あえて“荒地”を選ぶ人が強くなる理由

キャリア・就活

ミラノオリンピックでスノーボード女子で活躍する
村瀬心椛選手。

そしてプロ野球東北楽天ゴールデンイーグルス所属で
一年目から難しい遊撃手の守備でベストナインを取得した
宗山塁選手。

彼らに共通しているのは、「本番に強い」ということです。

大舞台でも動じない。
想定外が起きても崩れない。
むしろ、本番で最高のパフォーマンスを出す。

なぜか。

その裏には、「整備されすぎていない環境での鍛錬」があります。


本番は、整備されていない

村瀬選手は、整えられたコースだけでなく、
自然の地形を活かした不規則な環境でもトレーニングしていたと言われています。

雪質は一定ではない。
地形も毎回違う。
同じ滑りは二度と再現できない。

そうした厳しい環境に身を置くことで、
全身の感覚が研ぎ澄まされます。

どこに重心を置くか。
どこでバランスを修正するか。
足裏の感覚、風の流れ、雪の抵抗。

すべてを感じ取らなければ転ぶ。

その積み重ねが、「本番で崩れない身体」をつくっていきます。


宗山選手も、幼少期に
でこぼこの壁、整備されていない地面で壁当て練習を続けていたというエピソードがあります。

ボールは毎回違う方向に跳ねる。
同じ軌道は二度と来ない。

予測不能な環境の中で、
瞬間的に身体を反応させるしかない。

こうした環境に身を置き続けることで、
視覚・聴覚・反射神経など、全身の感覚が自然と鋭くなっていくのです。

共通しているのは――

「安定」ではなく「不安定」を選んでいること。

そして、本番はいつも“不安定”です。


なぜ本番で崩れるのか?

本番に弱い人の多くは、

  • 失敗してはいけない
  • 想定通りにやらなければいけない
  • 完璧にやらなければいけない

と考えます。

しかし、本番は必ず想定外が起きます

観客の空気
相手の動き
環境の変化
自分の緊張

整備された環境だけで練習していると、「再現力」は鍛えられます。
しかし、「対応力」は鍛えにくい。

想定外が起きた瞬間に、神経が固まってしまうのです。


荒地が鍛えるのは“技術”ではなく“神経”

不規則な環境で繰り返し練習すると、

  • 瞬間判断力
  • 予測修正能力
  • 反射的対応力
  • 動揺しない感覚

が磨かれます。

これは単なるスキルではありません。

神経の耐性が上がるのです。

「完璧にやろう」とする神経ではなく、
「崩れても立て直せる」神経

本番に強い人は、
完璧な人ではありません。

崩れた瞬間に修正できる人です。


逆境は“与えられた不幸”ではない

ここで重要なのは、
彼らが“仕方なく”その環境にいたわけではないこと。

あえて、自分を鍛える場所を選んでいた。

これは

「苦労しろ」という話ではありません。
「恵まれないほうが偉い」という話でもありません。

自分の限界を少し超える環境を、
自分で選ぶという姿勢です。

与えられた逆境はストレスになります。
選んだ逆境はトレーニングになります。


仕事でも同じことが起きている

プレゼンで固まる。
商談で頭が真っ白になる。
大事な場面で声が震える。

それは能力不足ではなく、
「不安定さへの慣れ不足」かもしれません。

だから必要なのは、

  • いきなり完璧を目指すことではなく
  • 小さな“荒地”に慣れること

原稿を完璧に作らずに話す。
想定外の質問をあえて受ける。
ぶっつけ本番に近い練習をする。

最初は崩れます。

でも、その崩れが、神経を強くします。


まとめ

本番に弱い人へ。

あなたに足りないのは才能ではありません。

荒地経験です。

整備された練習は安心をくれます。
しかし、不安定な練習は強さをくれます。

厳しい環境に身を置いた分だけ、
感覚は鋭くなり、神経は強くなる。

安全な場所で成功を重ねるより、
不安定な場所で立て直す経験を積むほうが、
本番では武器になります。

次に挑戦するとき、
少しだけ環境を厳しくしてみてください。

そこで崩れた回数が、
あなたの本番耐性になります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました