🟧 第4の力:続けたいことが続く力(習慣・行動ジャーナリング編)

保護者向け

🟨 はじめに|なぜ“続けたいこと”ほど続かないの?

ダイエット、運動、勉強、早起き、読書……
どれも「やりたい」と思っているのに、なぜか続かない。

でも、これは意志が弱いからではありません

脳はそもそも、

“変化を嫌い、今の状態を維持しようとする”

という強烈な性質を持っています。

つまり、続かないのは仕組みの問題。
習慣づくりには、脳の扱い方(=コツ)が必要なんです。

そのコツをサポートしてくれるのが、
行動ジャーナリング です。


🟨 今の脳の状態|なぜ習慣が続かないのか?

✨ ① 脳は変化を“危険”と判断する

新しい行動はエネルギーが必要。
脳は省エネ設計なので、続ける前にやめさせようとします。

→「今日はいいか」
→「明日からにしよう」

これは怠けではなく、脳の防衛反応


✨ ② やる気は波のように上下する

毎日一定ではないため、
気分に任せると継続はほぼ不可能。

→ やる気が高い日しか行動できない
→ 低い日に一気に続かなくなる


✨ ③ 習慣が続かないと「自己否定」が起きる

  • できなかった
  • またサボった
  • ああ、自分は続かない人間なんだ

この自己否定が
“やる気のタンク”を最速で空にする

行動ジャーナリングは、
この悪循環を断ち切る方法です。


🟨 改善の方向性|“小さく始めて、続いた証拠を見える化”する

行動ジャーナリングの本質は、

小さな行動を記録して、続いた証拠を増やすこと

脳は「できた証拠」が増えるほど、
行動を習慣として認めやすくなります。

つまり──
行動を続ける方法は“やる気”ではなく“証拠”


✨ 行動ジャーナリングが起こす3つの変化

✔ ① 続いた事実が積み重なり、脳が「当たり前」と判断

→ 続く人の脳に変わる

✔ ② 自己否定が減り、行動のハードルが下がる

→ できなかった日でも落ち込まなくなる

✔ ③ “やる気に頼らない”行動ができる

→ 気分が悪い日でも最低限の行動ができる


🟨 具体的な改善方法|行動ジャーナリングのやり方(習慣特化)

✨ いつ書く?

  • 朝の5分(今日やる行動を記録)
  • 夜の3分(今日できた行動を振り返る)
  • やる気がなくなった日
  • 習慣を再開したい日

✨ 書くときのルール

  • 行動は“小さく”書く
    (例:20分走る → 靴を履く)
  • 完璧を目指さない
  • できなかった日は「理由」をやさしく整理
  • “続いた証拠”を見える化する

🟨 習慣を続けるための実例(ダイエット・運動・勉強)

✏️ 【運動】

  • 今日のミニ目標:スクワット10回
  • 実際にやったこと:スクワット10回/ストレッチ5分
  • 気づいたこと:朝のほうがやりやすい

✏️ 【勉強】

  • 今日のミニ目標:英単語5個
  • 実際にやったこと:英単語5個
  • 気づいたこと:5個なら負担がない

✏️ 【ダイエット】

  • 今日のミニ目標:夜だけ炭水化物を控える
  • 実際:達成
  • 気づいたこと:朝・昼は無理に調整しなくてOK

全て“小さく始めること”が継続のカギです。


🟨 行動ジャーナリングのテンプレ

【今日の行動目標】
(例:英単語5個)

【実際にやったこと】
・
・

【できなかった日は?(理由)】
・疲れていた
・予定が重なった
(自己否定は禁止)

【続けられた証拠】
(例:3日連続達成)

🟨 まとめ|“やる気”より“証拠”。習慣は小さな成功から育つ

続かない理由は、
意志の弱さではなく 脳の仕組み

でも、小さな行動を記録し続けることで、
脳は「私はできる人だ」と判断し直し、
行動が自然と続くようになります。

“続く人”は生まれつきではなく、
続いた証拠を増やした人 です。


✨ 次回のテーマ

次回は、
第5の力:なりたい自分を描く力(未来ジャーナリング編)
を紹介します。

人生の方向性や、
“未来の自分”の解像度を高めるための書き方を扱います。

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