「食レポなんて誰でもできる」は本当か?
テレビを見ていると、こんな場面をよく見ませんか?
・「うまい!」
・「やばい!」
・「めちゃくちゃ美味しい!」
そして、それに対して周りがツッコむ。
「いや、それだけかよ!」
こうしたやり取りは、笑いとして成立しています。
そのため、どこかで私たちはこう思ってしまいます。
「食レポなんて、できなくても別にいい」
しかし、本当にそうでしょうか?
食レポの正体は「思考力」と「語彙力」
実は、食レポとは単なる感想ではありません。
頭の中で起きている処理は、かなり高度です。
例えば「おいしい」という一言。
これを分解すると、実はこうなります。
・食感(サクサク・ふわふわ)
・味(甘い・しょっぱい・コク)
・香り(バター・炭火・スパイス)
・温度(熱々・冷たい)
・余韻(後味・口に残る感じ)
つまり、「おいしい」=複数の要素の組み合わせ なのです。
なぜ「うまい!」しか言えないのか?
では、なぜ多くの人は
「うまい!」
で終わってしまうのでしょうか?
理由はシンプルです。
語彙が足りない
→ 表現の引き出しが少ない
分解して考えていない
→ 味を要素に分けていない
頭の整理ができていない
→ 感覚を言葉に変換できない
つまり、食レポが苦手=言語化力と論理的思考が弱いということになります。
「できなくてもいい」という危険な思い込み
ここで重要なのが、この点です。
食レポはなぜか「できなくても恥ずかしくない」という空気があります。
しかし、冷静に考えてみてください。
もし仕事で
・「これどう思う?」と聞かれて
・「いいと思います!」しか言えない
これでは通用しませんよね。
本来はこう答える必要があります。
・どこが良いのか
・なぜ良いのか
・どう良いのか
これはまさに、食レポと同じ構造です。
食レポは「思考力の見える化」
ここが今回の一番大事なポイントです。
食レポは、その人の思考力が“見える化”されたものです。
・分解できる人 → 詳しく話せる
・整理できる人 → わかりやすく話せる
・語彙がある人 → 表現が豊か
逆に言えば、食レポができない人は、それらがまだ弱い可能性があるということです。
テレビの「下手さ」はあえて作られている
ちなみに、テレビの場合は少し特殊です。
実は制作側は知っています。
・上手い食レポ → 情報は多いが地味
・下手な食レポ → 面白い
だからあえて「下手なリアクション」を使うこともあるのです。
つまり、テレビで見る“下手さ”を基準にしてはいけないということです。
食レポはトレーニングで伸びる
では、この力は才能なのでしょうか?
答えはNOです。
完全にトレーニングで伸びます。
例えばこんな練習があります。
「おいしい禁止ルール」
食べたときに
・食感
・味
・香り
・温度
を必ず言う。
これだけで、一気に思考と言語化のレベルが上がります。
まとめ
軽視されがちな能力こそ、本質である
食レポは、ただのバラエティではありません。
そこには
・論理的思考
・語彙力
・言語化力
という、社会で必要な力が詰まっています。
そして何より大切なのはこれです。
「できなくてもいい」と思っていることの中にこそ成長のヒントがある
何気ない日常の中に、学びは隠れています。
次に食事をするときは、ぜひこう考えてみてください。
「この味、どう説明できるだろう?」
それだけで、あなたの思考力は一段上がります。


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