感情を味方にできる子は、どんな未来でも強く生きていける
【このシリーズについて】
この記事は「子育て・心がしんどい日のヒント集」シリーズの1本です。
感情の伝え方や親子関係の見直しに役立つヒントを紹介しています。
はじめに|「EQ」って聞いたことありますか?
最近よく耳にする「EQ(感情知能)」という言葉。
これは、
感情を理解し、うまく表現したりコントロールできる力のことです。
IQ(知能指数)が「頭の良さ」だとしたら、
EQは「心のしなやかさ」や「人との関わり方の力」。
このEQが高い子どもは…
- 自分の気持ちに気づいて言葉にできる
- 他人の気持ちに寄り添える
- トラブルが起きても落ち着いて対応できる
- 落ち込んでも立ち直れる
…など、学校でも家庭でも社会に出ても、“生きる力”の土台になります。
なぜ今、EQが注目されているの?
- AI時代の到来により「人間らしい力=感情を扱う力」の重要性が増している
- コロナ禍を経て、ストレスとの向き合い方が問われる時代に
- SNSやオンラインの世界で「感情のズレ」が原因のトラブルが増加
つまり、EQは「勉強ができる子」よりも「人とうまく関われる子」を育てる鍵となる力です。
EQの高い子に育てるために、親ができる5つのこと
① 感情を「否定しない」で受け止める
「そんなことで泣かないの!」「怒っちゃダメでしょ!」と言ってしまう前に…
▶ 「悲しかったんだね」「怒っちゃう気持ち、わかるよ」と感情を“認める”言葉かけを意識しましょう。
② 親自身も感情を“言葉にして”伝える
▶「今日はちょっと疲れててイライラしちゃってるかも」
▶「すごく嬉しい気持ちなんだ!」
親が“自分の感情を言葉にする姿”を見せることで、子どもも安心して表現できるようになります。
③ 「どうしたらよかったと思う?」と一緒に考える
トラブルのあとに感情だけで終わらせるのではなく、
▶「じゃあ次はどうしたらいいと思う?」と問いかけてみましょう。
子ども自身が「気持ち」と「行動」をつなげる練習になります。
④ 小さな感情にも「名前」をつけてあげる
- モヤモヤしている →「不安」かも?
- イライラしている →「がっかり」だった?
▶ 子どもが言葉にできない感情に、親がやさしく“ラベル”を貼ってあげると、「自分の気持ちがわかった」という安心感につながります。
⑤ 「がんばり」より「気持ち」を認める
▶「がんばったね」だけでなく
▶「悔しかったよね」「緊張したよね」と**“感情の努力”を認める言葉**を使ってみてください。
これは、自己肯定感を育てる最大のカギになります。
EQは「教える」ものではなく、「育て合う」もの
EQは、テストで点数がつくものではありません。
でも、毎日の親子の関わりの中で、少しずつ“育っていく力”です。
「ちゃんとしなさい」と言う前に、
「今、どんな気持ちかな?」と問いかける。
たったそれだけでも、子どもの心に安心と余裕が生まれます。
おわりに|感情を育てることは、生きる力を育てること
EQが高い子どもは、成績だけでなく「困ったときの立ち直り方」「他人との関係づくり」「将来のストレス耐性」にも強くなります。
そしてそれは、親が「感情を大切にしている」姿を見せることから始まります。
子どもと一緒に、“気持ちに気づける力”を育てていきませんか?
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