病院でAIが使われるようになり、
・AI画像診断
・AI問診
・診察の自動記録
といった話を聞くと、多くの人がこう思います。
「将来、医師はいらなくなるのでは?」
ニュースやSNSでも、よく見かける疑問です。
では実際のところ、どうなのでしょうか?
結論からお伝えしましょう。
AIが医師を完全に置き換える可能性は極めて低い
と考えられています。
なぜそう言えるのか、順番に見ていきましょう。
AIはどんなことが得意なのか?
AIというと「なんでもできる機械」のように感じるかもしれません。
しかし実際には、非常に頭のいい計算機 のような存在です。
AIが特に得意なのは👇
✔ 同じ作業をくり返すこと
✔ 大量のデータを処理すること
✔ 細かな違いを見つけること
例えば、
・何万枚もの画像を比較する
・わずかな変化を見つける
こうした作業は、人間よりも速く正確に行えます。
AIは「考えている」のか?
ここで重要なポイントがあります。
AIは「考えている」ように見えますが、
実際には、計算と比較をしているだけ なのです。
AI画像診断も、
✔ 過去の画像と比較する
✔ 異常パターンを探す
という処理を行っています。
これは、「経験を積んだ医師」というより、
ものすごく優秀なデータ処理装置
に近い働きです。
医師の仕事とは何か?
医師の仕事というと、
「病気を見つける人」
というイメージが強いかもしれません。
もちろんそれも重要ですが、実際にはもっと幅広い役割があります。
✔ 診断する
✔ 治療方法を決める
✔ 患者に説明する
✔ 不安に対応する
ここで特に重要なのが 説明 です。
なぜ説明がそんなに重要なのか?
医療では、
✔ 難しい検査結果
✔ 複雑な治療方法
✔ リスクの話
が必ず登場します。
例えば…
「この治療には成功率80%、ただし副作用の可能性があります」
この説明を、
✔ 相手の理解度に合わせ
✔ 不安を考えながら
✔ 状況に応じて伝える
これは単なる情報伝達ではありません。
人間同士の対話 なのです。
AIが苦手なこととは?
AIは計算は得意ですが、
どうしても苦手な分野があります。
それは 正解がない問題 です。
例えば…
✔ どの治療を選ぶべきか
✔ どのリスクを優先するか
✔ 患者の気持ちをどう考えるか
これらの問題には「絶対的な正解」がありません。
ここは人間の医師の役割になります。
なぜ「置き換え」が誤解されやすいのか?
AIは目立つ場面で活躍します。
✔ 画像診断
✔ データ解析
✔ 自動記録
そのため、「AIが医療を支配している」ように見えてしまう のです。
しかし実際には、
✔ AI → 情報処理を担当
✔ 医師 → 判断と説明を担当
という役割分担が進んでいます。
AIと医師の本当の関係
AIは医師のライバルではありません。
むしろ、非常に優秀なアシスタント に近い存在です。
例えば👇
✔ MRI
✔ CT
✔ 聴診器
と同じように、医師を助ける「道具」なのです。
むしろ医師の役割は重要になる?
AIの導入によって、
✔ 入力作業が減る
✔ 単純業務が減る
✔ データ処理が高速化する
すると医師は、
✔ 患者との対話
✔ 説明
✔ 判断
により集中できるようになります。
つまり、医師の本来の仕事がより重要になる とも言えるのです。
さいごに
「AIは医師を置き換えるのか?」
この疑問の背景には、技術への期待と不安 があります。
しかし医療の世界で起きている変化は、
「人間 vs AI」ではありません。
人間 × AI という新しい関係です。
AIは医師を消す存在ではなく、
医療の質を支える存在として活用されているのです。
次回予告
AIは万能のように語られることもありますが、
実際にはAIにも弱点があります。
次回「Iで医療ミスは減るのか?|「AIも人間もミスをする理由」をやさしく解説」では、
AIも人間もミスをする理由
という視点から考えていきます。


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