気持ちをためない習慣が、親子の信頼をつくる
【このシリーズについて】
この記事は「子育て・心がしんどい日のヒント集」シリーズの1本です。
感情の伝え方や親子関係の見直しに役立つヒントを紹介しています。
はじめに|親子の感情、すれ違ったままになっていませんか?
- 怒ったあと、ちゃんとフォローできなかった
- 子どもが何を思っているのかわからない
- 話したいのに、毎日バタバタで余裕がない
日々の生活の中で、親も子も“感情”を置き去りにしてしまう瞬間はたくさんあります。
でも、それを定期的に“見える化”する時間があれば、親子関係はもっと穏やかに、安心できるものになります。
感情の“見える化”ってなに?
感情の見える化とは、
▶「今の自分の気持ち」に気づいて、それを言葉や形にして共有すること。
これは、EQ(感情知能)を育てるうえでとても大切な習慣です。
- モヤモヤしたままにしない
- 小さな不満をためこまない
- 「伝えること=安心」になる体験を積み重ねる
子どもにとっても、親にとっても、心の“整理と修復”の時間になります。
💡 週1回の“感情ミーティング”ってどんなもの?
◆ 目的は「解決」ではなく「共有」
- 言いたいことを“ただ話す”時間
- うまく言えなくてもOK
- 感情を出しても、責められない空気にする
▶ 安心して話せる経験が、**「感情を言葉にする力」**につながります。
📝 やり方のステップ(おすすめ形式)
① タイミングを固定する(例:日曜の夜、寝る前)
「今日は感情ミーティングの日だね」と、ルーティン化することで安心感が生まれます。
② 話す順番・時間を決めておく(1人3分でもOK)
▶「お互いに話す」「途中で口を挟まない」
▶ 親も“聞く側”になる時間をしっかり持つことが大切です。
③ こんな質問を使ってみよう
- 今週、楽しかったことは?
- 嫌だったこと、がんばったことは?
- 怒りたくなった場面、困ったことはあった?
- それをどう感じた?どうしたかった?
▶ 子どもがうまく話せないときは、「感情カード」や「○△×シート」を使っても◎
④ 親も“自分の感情”を開示する
▶「実はママも今週ちょっとイライラしてたの」
▶「でも、〇〇を見てホッとしたよ」
→ **「親も感情をもっていい」「親も変わる存在」**と子どもが感じられることで、信頼関係が深まります。
🌱 週1ミーティングで育つもの
- 自分の気持ちに気づく力(内省)
- 相手の話を聞く力(共感)
- 落ち着いて話す練習(自己コントロール)
- 親子の「安心の土台」
感情は“ためる”ものではなく、“流す”もの。
この小さな習慣が、親子の心の安全基地になります。
おわりに|感情を見える化すると、関係が深まる
親子で毎週5分でも、感情を共有する時間を持つことで、
怒りや悲しみが小さくなったり、喜びや安心感が大きくなったりします。
言葉にするたびに、心の距離が近づいていく。
「家の中で安心して気持ちを出せる場所」があることが、子どもの心を強くしてくれます。
忙しい毎日だからこそ、週に一度だけ「気持ちを話す時間」をつくってみませんか?
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