はじめに|AIが相手だと「伝え方」がもっと大事になる
「ChatGPTに質問したけど、うまく答えてくれなかった…」
そんな経験はありませんか?
それ、実はAIのせいではなく、「問いの出し方」に原因があるかもしれません。
私たちは人と話すとき、曖昧な表現でも空気を読んでもらえます。
でもAIは「人間のように察する」ことはできません。
だからこそ**“AIに伝わる言葉”**を意識することが、これからの時代とても大事になります。
なぜ「問いの作り方」が重要なのか?
AIに質問するとき、実は次のような力が求められています。
求められる力 | 具体的な内容 |
---|---|
言語化力 | 考えを整理し、わかりやすく表現する力 |
構造化の力 | 複雑な内容を順序立てて伝える力 |
意図の明確化 | 目的やゴールをはっきりさせる力 |
これらはすべて「良い問いを作る力」に通じています。
例えば、AIに「おすすめの本を教えて」と聞くのと、
「中学生でも読みやすくて、感動できる本を3冊教えて」と聞くのでは、答えが全く変わってきます。
「伝わらない言葉」の例とその改善
❌ よくある失敗例:
- 「もっとわかりやすくして」
- 「いい感じの画像つくって」
- 「それっぽくまとめて」
AIは“ふんわりした表現”がとても苦手です。
「いい感じ」って、どういう感じ?「それっぽい」って何を意識すればいい?
私たちが感覚的に理解している言葉は、AIにとっては“謎”なのです。
✅ 改善の例:
- 「小学生にも理解できるように、例を交えて説明して」
- 「ブログ用で、横800×縦600px、背景は明るめ、文字は太字で」
- 「中学生の保護者に向けた内容で、3つのポイントを明確に整理して」
このように、具体的で構造的な言い方ができると、AIはとても的確に応えてくれます。
学び方を変える“問いベースの思考”
これからの学びは、「答えを探す」よりも「問いを立てる」ことに価値があります。
良い問いが作れる人は、AIをうまく使いこなし、深い思考を展開できます。
- なぜそれを知りたいのか?
- どんな形で返してほしいのか?
- 誰のための情報なのか?
こうした視点をもって質問を組み立てることが、AI時代の新しい学び方になります。
まとめ|「考える力」は問いから育つ
AIはすでに、検索・資料作成・発想サポートなどに使われはじめています。
けれど、その力を引き出せるかどうかは**“問いの力=言葉の設計力”**にかかっています。
家庭でも学校でも、
「なんでそう思ったの?」「それってどんな意味?」「他に方法は?」と問いかけることが、
子どもたちの思考を深め、AI時代を生き抜く力になります。
▶ 次回予告|シリーズ第5回
👉 「言葉にすることで、考える力も深まる|AI時代の学び方」
「言葉にする」ことは、単なる伝達ではなく“思考そのもの”。
AI時代の“新しい学び”について、一緒に考えていきましょう。
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