はじめに|ネットの裏で支えてくれる“縁の下の力持ち”
スマホで動画を見る。
学校の成績をアプリで確認する。
お店が「この時間はおにぎりがよく売れる」とわかる。
こんな日常の背景には、クラウドとデータ分析という技術があります。
それを仕事にしている人たちは、まさにIT社会の“裏方ヒーロー”とも言える存在です。
① クラウドインフラエンジニア|ネットの「空中倉庫」をつくる人
● どんな仕事?
クラウドとは、ネット上のサーバーやデータを保管する場所のこと。
私たちが使っているアプリやWebサイトの中身は、多くの場合このクラウド上で動いています。
クラウドインフラエンジニアは、この「クラウド上のしくみ」を設計したり、管理したりする仕事です。
たとえば「学校の出欠管理アプリ」が止まらず動くように、裏でサーバーを監視したり設定したりする。そんな役割です。
💡 AWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azureが代表的なクラウドサービス。
● 年収の目安と背景
- 初級:400〜600万円
- 中堅以上:700〜1100万円以上も可能
クラウドの需要は年々拡大中。資格保有者や実務経験者は年収が上がりやすい傾向にあります。
● どうやって目指す?
- AWSやAzureの公式資格(Cloud Practitionerなど)を取得
- Linuxやネットワークの基礎を学ぶ
- PythonやShellスクリプトなど軽いプログラミングも役立つ
✅ 未経験OKの求人もあり、若手や留学生にもチャンスあり!
● 向いている人
- コツコツと安定した作業が好き
- システムの裏側に興味がある
- 問題が起きても落ち着いて対応できるタイプ
② データアナリスト/BIコンサルタント|数字で会社を動かす人
● どんな仕事?
企業は日々、売上データやお客さんの行動記録、アンケート結果など、さまざまな“データ”を持っています。
データアナリストやBIコンサルタントは、それらのデータを分析して「なぜ売れたのか?」「どこを改善すべきか?」を導き出す仕事です。
📊 たとえば「金曜におにぎりが売れる理由は? → その日は給料日が多いから」と読み解く力が求められます。
BI(ビジネスインテリジェンス)ツールと呼ばれる「Power BI」や「Tableau」などを使い、結果をグラフやダッシュボードでわかりやすく見せることも仕事の一部です。
● 年収の目安と背景
- 初級アナリスト:400〜600万円
- BI導入・データ戦略担当:700〜1200万円
「データが読める人」は今の時代どの業界でも引っ張りだこ。理系だけでなく文系出身者も活躍しています。
● どうやって目指す?
- ExcelとSQL(データベース操作)のスキルをつける
- Power BI/Tableauなどの可視化ツールを学ぶ
- 統計学の基礎やロジカルシンキングも強みになる
✅ 専門学校やオンライン講座で短期間でスキルがつけられる分野です。
● 向いている人
- 数字を見るのが苦じゃない
- なぜ?を深掘りするのが好き
- 分析結果を“人にわかりやすく伝える”のが得意
まとめ|「見えないけど必要不可欠」な仕事を支える力
クラウドもデータ分析も、直接目には見えません。
でも、**あらゆる業界でなくてはならないインフラ(基盤)**となっています。
「手に職をつけたい」「安定して働きたい」「社会のしくみを支える側に回りたい」
そんな人には、まさにぴったりのフィールドです。
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