「承認欲求」って聞いたことありますか?
最近、「あの子、承認欲求強めだよね」なんて言葉を耳にする機会が増えました。
でも、そもそも「承認欲求」ってなんなのでしょうか?
かんたんに言えば――
「誰かに認めてほしい」「評価されたい」という気持ちのこと。
実はこれ、人間なら誰にでもある自然な欲求です。
なぜ今、「承認欲求」が話題なの?
SNSは10年以上前から存在していましたし、「いいね」文化も昔からありました。
それなのに、なぜ最近になって「承認欲求」が注目されているのでしょうか?
背景には、こんな社会の変化があります。
✅ 1. 評価が“数字で見える”時代になったから
- フォロワー数、再生回数、通知の数…
- 誰がどれだけ注目されているかが簡単に比べられる時代になりました。
✅ 2. 「自己肯定感」への関心が高まったから
- 子育てや教育でも「自己肯定感」がキーワードに。
- 一方で「誰かに認められないと不安」という子どもも増加。
- その原因のひとつとして「承認欲求」が語られるようになりました。
✅ 3. 子どもたちが“自分の気持ち”を言語化し始めたから
- 「あの子は目立ちたがり」ではなく、「承認欲求があるのかも」と表現されるように。
- SNSやYouTubeのコメント欄で、心の動きが“見える化”された影響も大きいです。
子どもが「承認欲求」に振り回されているように見えたら…
たとえば――
「SNSでいいねがつかないと元気がなくなる」
「他人と比べてばかりで、自己否定が強い」
そんな姿を見て、不安になることもあるかもしれません。
でもまず知っておいてほしいのは:
🌱 承認欲求は、成長の原動力にもなるということです。
・テストでいい点を取りたい
・部活で認められたい
・友達から信頼されたい
これらもすべて「承認されたい気持ち」から生まれます。
つまり、**問題なのは“欲求そのもの”ではなく、“満たし方”や“バランス”**なのです。
家庭でできるちょっとしたヒント
🔸 子どもの「努力」に目を向けてあげる
結果よりも、「よくがんばってたね」「工夫してたね」など、過程の承認を大切に。
🔸 「認められたい気持ち」は否定しない
「それって目立ちたがりでしょ」と切り捨てると、逆に承認欲求が過剰になります。
気持ちを受け止めたうえで、より健康的な表現の仕方に導くのが理想です。
最後に|“認められたい”のは、大人も同じ
実は私たち大人にも、日々いろんな承認欲求がありますよね。
「がんばってるね」と言われたい
「親として間違っていない」と思いたい
だからこそ、子どもの中に同じ気持ちを見つけたとき、
それを否定するのではなく、共感と理解で寄り添っていけたら素敵ですね。
🧭 次の記事はこちら|“なぜ今、注目されているの?”を深掘り
子どもたちの「承認欲求」は、いま急に出てきたものではありません。
ではなぜ、SNSが何年も前からある今になって、この言葉がやたら聞こえてくるのでしょうか?
次の記事では、社会の変化や親世代との価値観の違いなどに触れながら、
「承認欲求ブーム」の背景をわかりやすく解説します。
🔗 次の記事はこちら:
👉 「なぜ今、“承認欲求”が注目されているのか?」
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