はじめに
よく「現実的に考えよう」「もっと論理的に考えて」と言われます。
でも、この「現実的」と「論理的」、何がどう違うのでしょうか?
特にこれから進路や仕事、プログラミングの勉強などに向き合う高校生・専門学生・大学生のみなさんにとって、この2つの考え方を知っておくことはとても大切です。
今日は「現実的思考」と「論理的思考」の違いと、それぞれの活かし方をわかりやすく整理します。
現実的思考とは?
現実的(げんじつてき)思考とは、今の自分の状況や条件の中で「できる・できない」を判断する考え方です。
- お金・時間・スキル・経験など、手元にあるものを基準に考える
- 無理をせず、できる範囲で計画を立てる
- リスクを避け、安全で堅実な選択をしやすい
現実的思考の例
- 「今の貯金だと旅行は近場にしよう」
- 「まだプログラミング初心者だから、まずはHTMLから始めよう」
論理的思考とは?
論理的(ろんりてき)思考は、筋道を立てて物事を考える方法です。
今ある条件にとらわれず、どうすれば問題を解決できるかを考えます。
- 因果関係(原因と結果)を整理する
- 事実をもとに仮説を立て、検証する
- 条件を変えたり工夫して打開策を考える
論理的思考の例
- 「旅行資金が足りない。では、バイトをして貯めよう」
- 「プログラミング初心者でも、順番に勉強すればアプリ開発までできるはずだ」
表で整理してみよう
現実的思考 | 論理的思考 | |
---|---|---|
考え方の基準 | 今の自分の条件 | 条件そのものを動かす |
主な特徴 | 堅実・安定・リスク回避 | 問題解決・工夫・成長志向 |
使う場面 | 計画を立てる・危険を避ける時 | 改善・課題解決・挑戦するとき |
実はどちらも大事!
どちらか一方だけでは、偏った考え方になってしまいます。
- 現実的すぎると?
→ 挑戦できず、成長のチャンスを逃す - 論理的すぎると?
→ 理屈は通っても、現実には無理な計画になる
だからこそ、**「現実的な安全確認」+「論理的な問題解決」**の両方が大切なのです。
プログラミング学習にも使える!
実はプログラミングを学ぶときも、この2つの思考は役立ちます。
■ 現実的思考の例:
- まずは基本文法から始める
- 簡単な小さなアプリから作る
- 難しすぎる課題にいきなり挑戦しない
■ 論理的思考の例:
- バグが出たときに「なぜこうなった?」と原因を探る
- 条件分岐(if文)、繰り返し(for文)などを組み合わせて仕組みを考える
- デバッグで1つずつ確認しながら修正していく
プログラミングは論理的思考のトレーニングにも最適な学びです。
でも、無理のない段階的な学習計画を立てるには現実的思考も欠かせません。
まとめ
- 現実的思考=今の状況の中でできることを考える
- 論理的思考=筋道を立てて解決策を考える
- 両方をうまく使えば、無理なく成長できる!
勉強・進路・将来の仕事でも、この2つの「考える力」をバランスよく身につけていきましょう。
おまけのアドバイス
👉 迷ったときの考え方の順番
- まず現実的に「今できることは?」を考える
- 次に論理的に「どうすればもっとできるようになる?」を考える
この順番を意識するだけでも、普段の考え方がグッと整理されますよ!
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