「後でまた連絡します」って普通じゃない?
ビジネスメールや会話でこんな言葉、よく見かけますよね:
「では、後でまたご連絡します」
丁寧で礼儀正しい言い方のようですが……
実はこの「後でまた」、**意味が重なっている“重複表現”**なんです。
✅「後で」も「また」も“再び”のニュアンス
- 「後で」=時間的にあとで
- 「また」=再び、もう一度
この2つは方向性が似ており、どちらかだけで十分伝わります。
「後でまた」は、“あとで再び”という意味がダブルになっているわけです。
❌ NG例 vs ✅ OK例
NG表現 | 改善例 |
---|---|
後でまた連絡します | 後で連絡します/また連絡します |
後でまた確認しますね | 後で確認します/また確認します |
後でまた伺います | また伺います(or 後ほど伺います) |
たとえば「後で伺います」と言えば、時間のニュアンスは十分伝わります。
🤔 それでも使ってしまう理由は?
- 語調として自然で、語呂が良い
- 「また」をつけると丁寧・親しみがある印象に感じられる
- 会話ではよく耳にするため、違和感を覚えにくい
特に日本語では「やわらかく伝えるために言葉を重ねる」傾向があるため、この表現はむしろ好感度が高いことも。
🧹 書き言葉では“ひとつに絞る”のがコツ
- ビジネスメールや文章では、言葉を重ねすぎると野暮ったい印象に
- 「後で」か「また」のどちらかを選び、スパッと簡潔に
- 丁寧さは「言葉の数」より「言葉の選び方」で出せます
📝 まとめ|気遣いとくどさの間にある“線”
「後でまた連絡します」は、意味の面では重複表現ですが、
話し言葉としては非常に広く使われ、やさしさや丁寧さを伝える言葉でもあります。
🎙️ “後でまた”は、会話のリズムや親しみを生む“あえての重複”として使われることもあります。
とはいえ、文章やメールでは「後で連絡します」や「また改めてご連絡します」で十分。
「ひとこと少なくする」ことで、あなたの言葉が洗練された印象になりますよ。
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