【シリーズ】世界とニュースがわかる「レアアース構造」入門
ニュースを見ていると、
「レアアース」と「レアメタル」という言葉が、
同じような意味で使われている場面をよく見かけます。
ですが、この2つは同じものではありません。
違いを知らなくてもニュースは読めますが、
違いが分かると、
話のポイントがはっきり見えるようになります。
今回は、この2つの言葉を整理していきましょう。
レアアースとは、どんなものなのか
レアアースは、
17種類の元素のグループ名です。
具体的には、
- ネオジム
- ディスプロシウム
- セリウム
などが含まれます。
ポイントは、
「特定の元素の集まりを指す、はっきりした言葉」
だということです。
性質としては、
- 磁石
- 発光
- 熱や電気の制御
といった分野で重要な働きをします。
EVのモーターや、
スマートフォンの部品に使われるのが、このレアアースです。
レアメタルとは、もっと広い概念
一方で、レアメタルはどうでしょうか。
レアメタルは、
「希少で、産業的に重要な金属」をまとめた呼び方です。
たとえば、
- リチウム
- コバルト
- ニッケル
などが、レアメタルに含まれます。
ここで重要なのは、
レアメタルには明確な元素リストがないという点です。
時代や技術によって、
- 重要になる金属
- 価値が下がる金属
が変わるため、
レアメタルの範囲も変わります。
なぜニュースでは混同されやすいのか
レアアースとレアメタルが混同されやすい理由は、
使われ方が似ているからです。
- どちらも先端技術に使われる
- EVやAIの話題で登場する
- 中国との関係で語られることが多い
こうした共通点があるため、
まとめて語られてしまいがちです。
しかし、
- レアアース:決まった元素グループ
- レアメタル:重要性でまとめた概念
という違いがあります。
違いが分かると、ニュースの見え方が変わる
この違いを知っていると、
ニュースの読み方が少し変わります。
たとえば、
- 「中国が握っている」のは、主にレアアースの精錬
- バッテリー問題では、レアメタルが中心になる
といったように、
論点を分けて考えられるようになります。
言葉の整理は、
世界の構造を理解するための第一歩です。
今回のまとめ
- レアアースは、17種類の元素を指す明確な言葉
- レアメタルは、希少で重要な金属をまとめた概念
- レアメタルの範囲は、時代や技術で変わる
- 用語の違いを知ると、ニュースが読みやすくなる
次は、シリーズ①の全体像を振り返る
次回は、
ここまでの内容を整理しながら、
「レアアース構造」とは何だったのかを振り返ります。
そのうえで、
シリーズ②につながる視点にも触れていきます。



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