🟧 第5の力:なりたい自分を描く力(未来ジャーナリング編)

保護者向け

🟨 はじめに|“未来の自分”を描けないと、今の行動は迷いやすくなる

「本当はどう生きたいんだろう?」
「どんな自分になりたいのか、いまいちハッキリしない」
「目標を立てても続かない」

こんな状態は、
未来の自分の“解像度”が低いことが原因 です。

未来がぼんやりしていると、
今の行動はいつも不安定になります。

  • どれを選べばいいかわからない
  • 続ける理由が弱くなる
  • 周りの意見に流されやすい
  • モチベーションが上がらない

逆に、
未来のイメージが鮮明になると、行動は自然に整う。

それを助けてくれるのが
未来ジャーナリング(ビジョン・ジャーナリング) です。


🟨 今の脳の状態を知る|未来がぼんやりすると “不安モード” が強くなる

脳は“先が見えない状態”を危険と判断するため、
将来が曖昧なほど不安を感じやすくなります。

✨ どんな反応が起こる?

✔ 扁桃体(不安センサー)が過敏に

→ 未来が不安
→ 小さな心配が大きく感じられる

✔ 前頭前野(計画を立てる部分)が働きにくい

→ 行動がバラバラになる
→ 続ける力が弱くなる

✔ “いまの判断”がぶれやすい

→ 他人の意見に左右される
→ 今日やるべき行動が見えなくなる


✨ こんな状態に心当たりは?

  • 目標を立てても定着しない
  • どれを選べばいいか分からない
  • いろいろ手を出すが続かない
  • 未来の自分がイメージできない
  • モチベーションに波がある

こういう状態こそ、
未来ジャーナリングに最適です。


🟨 改善の方向性|“未来の自分”を見える化すると行動が変わる

未来ジャーナリングの目的はただ1つ。

「未来」を“映像のように見えるレベル”まで鮮明にすること。

脳は“見える未来”に向かって行動する習性があります。
これを 未来志向の自動操縦(オートパイロット) と呼ぶ人もいます。

未来の解像度が上がるほど──

  • 選択が迷わない
  • 続ける理由が強くなる
  • 小さな行動でも積み上がる
  • 他人軸ではなく“自分軸”で動ける

という変化が起こります。


🟨 未来ジャーナリングが起こす3つの変化

✔ ① “自分が本当に望む未来”が見える

→ 迷いが減り、判断が速くなる。

✔ ② 行動の優先順位が自然に決まる

→ 今日何をすべきかがわかる。

✔ ③ モチベーションに頼らないで行動できる

→ 習慣が“目的と結びつく”ため続く。


🟨 具体的な改善方法|未来ジャーナリングのやり方

✨ いつやるのが効果的?

  • 月初・月末
  • 新学期・新年度
  • 気持ちをリセットしたいとき
  • 目標を立てた直後
  • やる気が低下したとき

✨ 書くときのルール

  • “できる/できない”は気にしない
  • 理想をそのまま書く
  • 文章が下手でもOK
  • 未来を“現在形”で書くとなお良い(心理学的に有効)
  • 1〜5分で十分

🟨 なりたい自分を引き出す“未来の問いリスト”

✏️ 【1年後の自分】

  • 1年後、どんな生活を送っていたら嬉しい?
  • どんな性格になっていたい?
  • 何が「続いている」状態だと嬉しい?

✏️ 【習慣・行動に関する未来】

  • 未来の自分は、どんな日課を持っている?
  • どんな行動が自然にできるようになっている?
  • 今の自分と何が違う?

✏️ 【健康・運動・メンタル】

  • どんな身体でいたい?
  • どんな気持ちで毎日を過ごしたい?
  • 理想の“1日の流れ”は?

✏️ 【勉強・スキル】

  • どんな知識が身についていたら嬉しい?
  • どんな能力が伸びていると誇らしい?
  • 未来の自分は何を学び続けている?

🟨 未来ジャーナリングのテンプレ(すぐ使える)

【未来の私(1年後)】
・

【そのときの気持ち】
・

【未来の私が続けている習慣】
・

【今日からできる小さな一歩】
・

🟨 まとめ|未来を描くと、今日の行動まで変わる

“未来の自分” の解像度が上がると、
脳はその未来に向けて行動を最適化しはじめます。

未来ジャーナリングは、
夢を語るためのものではなく、
未来に向かう道をつくるための実践ツール です。

次回は、
シリーズ全体のまとめ記事
書くだけで心が整う、ジャーナリング5つの力
として総括を行います。

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