はじめに
「今、どれくらい集中できるのか」「あとどれくらい勉強を続けられるのか」――
みなさんは、自分の体力や集中力をどのように把握していますか?
時計を見れば時間はわかりますが、体力の残量は目に見えないため、気づかないうちに限界を超えてしまうことがあります。
そこで役立つのが、体力を“見える化”する考え方です。
体力をバッテリーにたとえる
体力スケジュールを考えるとき、自分の体力をスマホのバッテリーのようにイメージするとわかりやすくなります。
- 朝:体力100%(フル充電) → 難しい課題に挑戦
- 昼:体力70% → 復習や暗記など
- 放課後:体力50% → 軽めの課題や整理作業
- 夜:体力30%以下 → 無理な勉強は避け、翌日に備える
このように「今の自分は何%くらいか」と考えるだけで、勉強の内容を選びやすくなり、効率が高まります。
自分の体力残量を知る方法
体力の数値は実際には測れませんが、体のサインや集中力の状態から把握できます。
- 眠気やあくび → 体力残量30%以下
- 集中が途切れる → 残量50%前後
- 新しいことがスムーズに覚えられる → 残量70%以上
このように「今の自分の残量」を意識して行動を決めれば、無理に頑張るよりも効率よく学習できます。
見える化の工夫
- 記録をつける
「今日は午前は集中できた」「夜は眠くて進まなかった」などをノートに記録すると、体力の波が見えてきます。 - 体調をスコア化する
その日の体力を「★5段階」や「%」で評価すると、バッテリー残量を意識しやすくなります。 - アプリやタイマーを活用する
ポモドーロタイマー(25分集中+5分休憩)などを使うと、体力の消耗を防ぎながら学習できます。
無理をしないことが成果につながる
「疲れていても頑張らなきゃ」と思うことは大切ですが、無理をしすぎると逆に効率が下がります。
体力スケジュールを“見える化”することで、やるときはやる、休むときは休むという切り替えが可能になります。
結果的に、無理をするよりも継続的に勉強ができ、学習効果が高まるのです。
まとめ
体力は時間と同じように有限です。
しかし、時間と違って目に見えないため、意識しなければ簡単に使い切ってしまいます。
体力をスマホのバッテリーのように見える化し、自分に合った学習内容を選ぶことで、勉強効率は大きく変わります。
次回予告
第5回では、「体力スケジュールで成果を変える ― 勉強・部活・遊びの両立法」 を取り上げます。
体力スケジュールを実際の生活にどう応用するのか、その具体的な方法を紹介します。
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