🪞リアル投稿SNS「BeReal」に潜む落とし穴

ITリテラシー・スキル

若者が知っておきたい“リアル”と“安全”の境界線


💡 はじめに

「本当の自分を見せよう。」
そんなキャッチコピーで広まったSNS、BeReal(ビーリアル)
2020年にフランスで生まれ、2022年ごろから世界中の若者の間で話題になりました。

このアプリ、1日1回ランダムな時間に「Time to BeReal!」という通知が届き、
その瞬間を前カメラと後カメラで同時に撮影します。
2分以内に投稿しなければ他の人の投稿が見られない、という独特のルール。

インスタのように加工もできず、“映え”とは無縁。
だからこそ、「飾らない自分を見せられるSNS」として人気を集めました。


🌍 なぜBeRealが支持されたのか?

SNSで“理想の自分”を演出する文化に疲れたZ世代。
「もっと自然でいいじゃん」と感じた若者たちにとって、
BeRealは“気取らない新しいつながり方”に見えたのです。

寝起きの顔、授業中の机の上、バイト帰りの街角――
誰にでもある「ふつうの瞬間」をシェアする。
それは承認欲求ではなく、共感の文化。

BeRealは「SNS疲れ」に対する**アンチテーゼ(反発)**として誕生し、
“リアルで等身大の関係”を求める時代の象徴になりました。


⚠️ 見落とされがちなリスクと問題点

ところが、この「リアル」を強調する仕組みが、
思わぬ危険を生むこともあります。

🕒 1. 冷静な判断を奪う「2分ルール」

通知から2分以内に撮影・投稿しなければならないため、
多くの人が焦って撮影してしまいます。
その結果、背景に学校名・職場の書類・自宅の様子が写り込み、
個人情報の流出につながるケースも。

「飾らない投稿」は良いことのようでいて、
実は「考える余裕を奪う投稿」でもあるのです。


👥 2. 投稿しないと見られない“同調圧力”

BeRealでは、投稿しないと他の人の投稿が見られません。
そのため、「みんな投稿してるし、自分もやらなきゃ」と
心理的なプレッシャー(同調圧力)を感じる人も多いです。

結果として、「リアルを楽しむSNS」が
「リアルを強制するSNS」に変わってしまうことがあります。


📍 3. 写真から“居場所”がバレるリスク

BeRealは位置情報を添付できる機能があります。
たとえオフ設定にしても、
窓の外の風景や建物、制服などから
居場所や生活パターンが推測されることもあります。

とくに学生や未成年にとって、これは見過ごせないリスクです。


🔐 4. データとプライバシーの不透明さ

2024年には、ヨーロッパのプライバシー団体がBeRealを
「ユーザーの追跡同意を強制している」として訴えました。
また、利用規約の中には投稿データを長期間保持できるという条項もあり、
“リアルな一瞬”を共有したつもりでも、
その記録がどこまで残るのか分からないという問題もあります。


🧨 実際に起きたトラブル

BeRealに関するトラブルは、すでにいくつも報告されています。

  • 🏫 学校の授業中に通知が鳴り、教室内を撮影してクラスメイトが無断でネットに。
  • 💼 会社で撮影した際、パソコン画面に機密情報が映り込み、懲戒処分に。
  • 🌍 欧州ではプライバシー団体がGDPR(EU個人情報保護法)違反の可能性を指摘。

「リアルを撮る」つもりが、「他人のプライバシーを侵す」結果になる。
これこそ、BeRealが抱える最大の矛盾です。


🧭 どう向き合うべきか

SNSを使うときにいちばん大事なのは、
「リアルを見せる前に、一度立ち止まること」。

たとえば、この3つを意識してみましょう👇

  1. 背景に個人情報や顔が写っていないか?
  2. 投稿の公開範囲は誰までか?
  3. 後で見返しても後悔しない内容か?

たった数秒の確認で、トラブルの多くは防げます。

家庭や学校でも「SNS=危険」と決めつけず、
「どうすれば安全に使えるか」を一緒に考える時間を持つことが大切です。
それが、本当の意味での情報リテラシー教育です。


💬 まとめ|リアル=安心とは限らない時代を生きる

BeRealは、SNSの“原点回帰”を試みた実験的なサービスです。
「いいね」やフォロワー数から解放されたのは確かに前向きな進化。
けれど、「リアル=安心」とは限りません。

ネットに「今この瞬間」を残すということは、
未来にその情報がどう扱われるかまで責任を持つということ。

投稿ボタンを押す前に、「これ本当に出していいかな?」
その一呼吸が、あなたの未来を守ります。

そして保護者の方へ――
子どもに伝えるべきは「SNSは危ない」ではなく、
使い方次第で、未来を守ることも壊すこともできる」ということ。

BeRealをきっかけに、
家庭でも「リアルと安全のバランス」について話し合ってみてください。

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