はじめに|企業を支える「土台」の仕事とは?
近年、日本企業は「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の波に乗り、ITインフラの整備やデータ活用を急速に進めています。
この流れの中で、「ITインフラ」や「データ分析」の分野は、日本語より技術力や英語力が重視されやすく、留学生にとって有利な分野として注目されています。
この記事では、企業の“縁の下の力持ち”として活躍する3つの仕事に注目し、その内容や年収、向いている人、どう準備すればいいかをわかりやすく解説します。
💻 1. クラウドインフラエンジニア
▷ どんな仕事?
企業のサーバーやデータを「クラウド上(例:AWS、Azure、Google Cloud)」に構築・管理する仕事。
システムを止めず、セキュリティや性能を保ちつつ運用する、まさに企業の“命綱”を握るポジションです。
▷ 想定年収
450〜700万円(経験者は1000万円以上も)
※大手SIerやグローバル企業では年収アップも期待できる
▷ この仕事に向いている人
- ネットワークやサーバーの技術に興味がある
- 裏方で安定した運用を支えるのが好き
- 英語のドキュメントや技術情報を読むのが得意
▷ どう準備すればいい?
- LPIC、CompTIA、AWS認定資格などの取得
- Linuxやネットワーク設定の演習
- クラウド環境を使った個人開発(例:AWS無料枠)
📊 2. データ分析コンサルタント
▷ どんな仕事?
企業の持つ売上や顧客データを分析し、経営判断の材料にする仕事です。
「この商品はなぜ売れたのか?」「どの店舗が伸びるのか?」などの問いに答える**“数字で語るプロ”**です。
▷ 想定年収
500〜800万円(外資系企業では1000万円超も)
※英語+統計知識+ITスキルの3つがあれば市場価値が高い
▷ この仕事に向いている人
- 数字に強く、ロジカルに考えるのが好き
- 統計やエクセル、プログラムに抵抗がない
- グラフや資料で人に説明するのが得意
▷ どう準備すればいい?
- PythonやSQL、Excelを使ったデータ処理の練習
- 統計検定やG検定などの資格取得
- kaggle(世界中のデータ分析コンテスト)への挑戦
🧠 3. セキュリティエンジニア(+SOC/CSIRT要員)
▷ どんな仕事?
企業の情報を守るために、セキュリティ対策を設計・監視・対応する専門職。
ハッカーからの攻撃を防ぐ、いわば**“ITのおまわりさん”**です。
▷ 想定年収
500〜900万円(専門性が高いため高年収帯)
※セキュリティ専門の外資企業ではさらに高収入も可能
▷ この仕事に向いている人
- 犯人探しや謎解きが好き
- 見えないリスクを察知するのが得意
- 英語の脆弱性情報などをチェックする習慣がある
▷ どう準備すればいい?
- 基本情報技術者 → 情報処理安全確保支援士の資格ルート
- セキュリティ演習(CTF)やログ解析の経験
- OWASPやIPAなどのセキュリティ情報を日常的に読む
🗾 留学生にとっての“強み”とは?
上記のような仕事は、日本語の会話力よりも、
- 技術スキル
- 論理的な説明力
- 英語のドキュメント読解
が重要視されやすく、日本人より強みを活かせる分野とも言えます。
特にクラウドやセキュリティ分野は人手不足が深刻で、学べば確実にチャンスがあります。
🎓 まとめ|ITの“土台”を支える留学生に期待
派手さはないけれど、**企業を支える要(かなめ)**となる仕事たち。
留学生ならではの視点やスキルを活かして、企業のIT基盤を一緒に築いていく未来がきっと待っています。
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