AI時代の必須スキル|言語化力 実践編 第2回
はじめに
基礎編(全5回)では、言語化力の大切さやAI時代における役割を紹介しました。
実践編の第1回では「家庭でもできる工夫」を取り上げましたが、今回はさらに踏み込んで、**子どもが自分から話したくなる“親の聞き方”と“問いかけ方”**に焦点を当てます。
なぜ「聞き方」が大切なのか
子どもが言葉にできるかどうかは、親の態度に大きく左右されます。
「ちゃんと話しなさい」と命令口調で迫ると、かえって口を閉ざすこともあります。
逆に、温かい眼差しと余裕を持った聞き方をすれば、子どもは安心して話せます。
開かれた質問を意識する
- ❌「楽しかった?」(はい/いいえで終わる)
- ✅「何が楽しかった?」(具体的に答えられる)
オープンクエスチョンを増やすと、子どもの語彙や表現が広がります。
「どうして?」「どんな気持ち?」といった質問は、考えを整理し、言語化する力を自然に伸ばします。
親のリアクションが子どものやる気を左右する
子どもが話しているときは、途中で否定や訂正をせず「最後まで聞く」ことが大切です。
- 頷く
- 「なるほどね」と共感を示す
- 「それでどう思ったの?」と続きを促す
こうした反応が「もっと話してみよう」という気持ちにつながります。
待つことも大切な“問いかけ”
子どもは考えを言葉にするのに時間がかかります。
親がすぐに答えを補わず、沈黙を受け止めて待つことも言語化力を育てる大切なサポートです。
日常の具体例
- 宿題が終わったとき:「どこが一番むずかしかった?」
- 友達と遊んだあと:「今日はどんな場面が一番笑った?」
- ケンカをしたとき:「そのとき、どんな気持ちだった?」
具体的なシーンに質問を添えると、子どもは状況を思い出しながら言葉にできます。
まとめ
子どもの言語化力は、「親がどんな聞き方をするか」で伸び方が変わります。
大切なのは、答えを引き出すことではなく、子どもが安心して言葉を使える空気をつくること。
親の聞く姿勢と問いかけが、子どもの未来につながる力を育てます。
▶ 次回予告|実践編 第3回
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