AI時代の必須スキル|言語化力 実践編 第3回
はじめに
これまでの基礎編(全5回)で「言語化力の大切さ」や「AI時代に必要な理由」を見てきました。実践編では、家庭でできる取り組みをテーマにしています。
第2回では「親の聞き方・問いかけの工夫」をご紹介しました。今回は、子どもたちが大好きな スマホやゲームを“言語化の味方”に変える方法 を考えてみましょう。
なぜデジタル体験が言語化に役立つのか?
- ゲームやSNSは子どもが夢中になる分野
- プレイ中に「なぜ勝ったのか」「どうすればうまくいくか」を考えるきっかけが多い
- AIとの会話は「質問する→応答を得る→考え直す」という言語化サイクルを自然に生み出す
ゲームを活用した言語化トレーニング
- プレイ後の振り返り会話
「どの場面が一番楽しかった?」「どうしてその戦い方を選んだの?」と聞き返す - 実況ごっこ
子どもにプレイの内容を“解説者”のように口に出してもらう - 攻略記事づくり
「このステージをクリアするコツ」を親に説明するように書かせてみると、自然に構成力が鍛えられる
SNSやAIチャットを安全に活用する
最近は、子どもたちがAIチャットや動画投稿に触れる機会も増えています。
- AIとの対話:「この問題を解く方法を教えて」と聞いて、その説明を自分の言葉で要約させる
- SNSのコメント活用:SNSを見たあと「この投稿についてどう思う?」と感想を言わせる
- 家庭でのガイドライン作り:「1日30分」「親の前で使う」「わからないことは一緒に調べる」など、安心できるルールを設定する
親が気をつけたいこと
- 正解を急がせない:子どもが言葉を探している時間を大切に
- 批判より共感:「なんでそんなこと言うの?」より「そう思ったんだね」と受け止める
- 自分も言語化して見せる:日常の出来事や気持ちを親自身が言葉にすることで、子どもがまねしやすくなる
まとめ
スマホやゲームは「ただの娯楽」ではなく、工夫次第で子どもの言語化力を育てる教材になります。
親がそばで見守り、質問や感想のやりとりを楽しむことで、子どもは自然に「考えを言葉にする」力を育んでいきます。
AI時代に必要とされる力を、家庭の日常から一緒に養っていきましょう。
次回予告|実践編 第4回
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