「うちの子、飽きっぽくて…」と悩む保護者の方は少なくありません。
でもその「飽き」は、本当に悪いものなのでしょうか?
実は、飽きには2つの意味があります。ひとつは“続かない理由”としての飽き。もうひとつは“やり尽くした証”としての飽きです。
この記事では、子どもが勉強に飽きる理由と、その後の声かけやサポートのヒントをわかりやすくお伝えします。
■ 飽きは「続かない原因」になることもある
人は同じことの繰り返しに飽きる生き物です。特に子どもは「刺激の変化」や「達成感」が得られないと、すぐに興味を失ってしまいます。
たとえば、毎日同じ問題集を同じ時間に同じ場所でやっていると、内容に関係なく飽きてしまうことも。
このタイプの「飽き」は、やり方のマンネリや成長の実感のなさが原因になっています。
▼ 対策例
- 学習方法を変える(書く→話す、読む→教える など)
- 小さな目標を立てて達成感を得る
- 環境を変える(図書館、カフェ、友達と一緒に)
- ごほうびやゲーミフィケーションを取り入れる
飽きる=やめるサインではなく、「ちょっと工夫が必要な合図」ととらえることが大切です。
■ もうひとつの飽きは「やり尽くした証」かもしれない
「このゲーム、飽きた」
「この問題集、もう何周もしたから飽きた」
──こんな言葉は、「集中して取り組んだからこそ出てくる感想」でもあります。
つまり、「飽きた」は一度“やり切った”経験があるからこそ出てくる言葉。これはむしろ「次の段階に進むサイン」かもしれません。
▼ 例
- 「英単語カードに飽きた」→映画や会話で実践的に使う学習へ
- 「反復練習に飽きた」→自分で問題を作る、他人に教える応用フェーズへ
飽き=終了ではなく、「今のやり方はもう卒業」というメッセージとも言えるのです。
■ 飽きのタイプを見極めることが大事
保護者がすべきことは、「飽きた=ダメ」と決めつけるのではなく、その飽きがどんな飽きかを見極めることです。
飽きのタイプ | 特徴 | すべき対応 |
---|---|---|
続かない原因型 | 最初から退屈/興味が持てない | 学習法を変える/刺激を与える |
やり尽くした型 | 何度も繰り返して達成済み | ステージを進める/応用へ |
どちらの飽きにせよ、“やめさせる”より“変える”視点が継続のカギになります。
✅ まとめ
飽きは悪者ではありません。
それは「今のままでは続かない」という変化のサインかもしれませんし、やり切ったことへのごほうびの言葉かもしれません。
子どもの飽きに寄り添って、「次はどうする?」と一緒に考えること。
それこそが、勉強を続ける本当の力になるのではないでしょうか。
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