言語化力ってなに?
最近よく聞くようになった「言語化力(げんごかりょく)」。
なんとなく「言葉にする力」とは分かるけど、それがどうしてそんなに大事なの?と思ったことはありませんか?
言語化力とは、**自分の考えや感じたことを、他人にもわかるように“言葉で伝える力”**のことです。
これは、ただ上手に話すとか、きれいな文章を書くというだけではありません。
● なぜそう思ったのか?
● 何を感じたのか?
● どうして行動したのか?
こうした**「自分の中のこと」を“言葉で整理し、伝える”能力**が、今の時代、とても注目されているのです。
なぜ今になって「言語化力」が注目されているの?
言語化力自体は、昔から大事にされてきた力です。
でも、今の社会や教育の中で、特に注目されるようになった理由は大きく3つあります。
① コミュニケーションのほとんどが“文章”に
LINE、SNS、リモート会議、チャットツールなど──
いまの時代、私たちは話すよりも書いて伝える場面が増えています。
そのとき、「あれ、伝わらないな…」「なんか誤解された!」という経験、ありませんか?
これこそ、言語化のズレ。
思っていることを適切に伝えられるかどうかが、相手との関係にも大きく影響するのです。
② 自分の“考える力”も言葉で深まる
実は、言葉で表現することは「頭の中の整理」そのものです。
「なぜそう思ったんだろう?」と考えながら言葉にしていく過程で、
自分の気づいていなかった感情や考えに気づけることもあります。
● 書くことで、考えがまとまる
● 話すことで、自分の理解が深まる
そんな経験、ありますよね?
言語化力は、「思考の見える化」の道具でもあるのです。
③ AI時代だからこそ「人にしかできない力」として求められる
いま、ChatGPTなどのAIが文章や説明をしてくれる時代になっています。
「じゃあ、人間が言語化しなくてもいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、それは逆です。
AIは、指示されたことに対して答えるだけ。
「どういうことをしてほしいか」を言葉で正しく伝えられる人でなければ、AIもうまく活かせません。
AIをうまく使える人=言語化力がある人
とも言える時代になっているのです。
たとえばどんな場面で役立つの?
言語化力は、日常のいろんな場面で役立ちます。
🔹 保護者の方なら…
- 子どもの気持ちをうまく引き出す会話に
- 学校や先生とのやり取りで「伝わる説明」に
- 家庭内の話し合いの場づくりに
🔹 学生・子どもなら…
- 作文や意見文、発表で「わかりやすい伝え方」ができる
- 面接や志望理由書で「説得力のある自己表現」ができる
- SNSやグループ活動で「誤解されにくいコミュニケーション」がとれる
つまり、社会でも学校でも、あらゆる場面で「言語化できる人」が信頼されるようになってきているのです。
これからの学びは「言葉で深める」時代へ
2020年代以降、「非認知能力(目に見えない力)」が教育の中でも注目されてきています。
言語化力は、まさにその中核を担う力です。
- 自分の考えを持つ
- その理由を説明できる
- 相手の意見も聞きながら自分の言葉で整理する
これらは、進路・就活・仕事・人間関係すべてに直結する“生きる力”です。
次回予告|シリーズ第2回
👉 「AI時代に“言語化力”がますます必要になる理由」
言語化力が“AIの時代”でどう活きてくるのか?
ChatGPTの登場でどう変わったのか?を、わかりやすく解説します。
📌まとめ
- 言語化力=「自分の内側を言葉にして伝える力」
- 今は、話すより書く時代/AIと共に働く時代=言語化がカギ
- 学び・仕事・家庭、すべてで役立つスキル!
次回予告|シリーズ第2回
👉 AI時代に“言語化力”がますます必要になる理由
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