怒ったあとこそ、親子の絆を深めるチャンス
【このシリーズについて】
この記事は「子育て・心がしんどい日のヒント集」シリーズの1本です。
感情の伝え方や親子関係の見直しに役立つヒントを紹介しています。
はじめに|つい感情的に怒ってしまった…そのあと、どうしてますか?
子育てをしていると、つい感情的になってしまうことってありますよね。
- 「何度言ったらわかるの!」
- 「ちゃんとしてって言ったでしょ!」
- 「もう知らない!」
でもあとで、ふと落ち着いたときに訪れるモヤモヤ…
「ちょっと言いすぎたかも」
「あんな言い方しなくてもよかったな」
そう思ったときこそ、親子の関係を修復するチャンスです。
今回は、怒ったあとに使える“信頼を取り戻す5つの言葉”をご紹介します。
なぜ「あとでフォロー」が大切なの?
子どもは、怒られた内容よりも「怒られたときの気持ち」をよく覚えています。
- 否定された気持ち
- 寂しさや不安
- 親の顔が怖かったこと
これを放っておくと、子どもは「どうせ分かってもらえない」と心を閉ざしてしまうことも…。
でも、親があとでフォローすることで、子どもの心はびっくりするほど回復します。
そして、「気持ちはぶつかっても、関係は壊れない」という安心感につながるのです。
🗣 言いすぎたあとの信頼を取り戻す5つの言葉
①「さっきは怒りすぎちゃった、ごめんね」
まずは謝ることから。
「親だから謝らない」ではなく、人として誠実に接する姿が信頼をつくります。
▶ ポイント:謝るときは理由を言わず、言い訳しないこと。
②「驚かせちゃったよね。怖かったかな?」
子どもの“感じたこと”に寄り添う一言です。
怒られた理由ではなく、「その時の気持ち」を受け止めてあげましょう。
▶ 気持ちに寄り添うことで、子どもは「わかってもらえた」と感じられます。
③「本当は○○って伝えたかったんだよ」
怒鳴ることで伝えたいことが伝わらなかった…そんなときにおすすめ。
▶ 例:「本当は、あなたがちゃんとできるって信じてたんだよ」
▶ 例:「あなたのこと、大事だからつい強く言っちゃった」
怒った裏にある“本当の思い”を言葉にすることで、子どもも安心します。
④「どう感じた?話してくれる?」
怒りのあとでも、子どもの気持ちを聞いてあげることはとても大切です。
▶ 自分の感情を表現する練習にもなり、信頼のやりとりが生まれます。
⑤「次は一緒に考えようか」
怒って終わるのではなく、次につなげる言葉で締めると、前向きな関係になります。
▶ 子どもが「自分で考える機会」を持てるようになり、学びも深まります。
「言いすぎた」=関係が壊れた、ではない
感情的になったことを後悔する気持ちは、それだけ子どものことを大切に思っている証拠です。
そして、修復の言葉をきちんと伝えることで、
子どもは「親も完璧じゃない。でも、ちゃんと向き合ってくれる人なんだ」と感じてくれます。
おわりに|大切なのは“怒ったあとの対応”
子どもにとって、親の「言いすぎたあと」の対応こそが、信頼を深める大切な場面です。
「怒っても、ちゃんと戻ってきてくれる」
そんな安心感が、親子の絆を強くしていきます。
言いすぎたと思ったら、自分を責めすぎずに、今日紹介した5つの言葉をひとつでも使ってみてください。
その一言が、子どもの心をやさしく包み直してくれるはずです。
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