はじめに|「圧迫面接」って本当にあるの?
就職活動をしていると、まれに耳にする「圧迫面接」という言葉。
「いきなり怒鳴られた」「わざと嫌な質問をされた」「答えても無視された」——
そんな話を聞くと、面接そのものが怖くなってしまいますよね。
でも安心してください。圧迫面接=悪ではありません。
本記事では「圧迫面接とは何か?」「なぜ行われるのか?」「どう対応すればいいか?」を、わかりやすく整理していきます。
圧迫面接とは?
圧迫面接とは、あえて応募者にプレッシャーをかけるような質問や態度をとる面接方法です。
たとえばこんなパターンがあります:
- わざと冷たい態度をとる
- 話を途中で遮る
- 否定的な質問を繰り返す
- 表情を変えずに沈黙する
- 挑発的な言い方をする
これは、一般的な「和やかな面接」とは真逆の雰囲気で行われます。
なぜそんなことをするの?企業側の“狙い”
「圧迫面接」はすべての企業で行われているわけではありませんが、一部の企業や面接官は、以下のような**“目的”**で行っています。
✅ 1. ストレス耐性を見るため
仕事では、ときに厳しい局面や理不尽な場面に出会うことがあります。
そのとき、**冷静に対応できるか?感情的にならないか?**を見るために、あえて圧力をかけてくることがあります。
✅ 2. 本音を引き出すため
質問のしかたを工夫することで、用意された回答ではなく、その人の本音・価値観を探ろうとするケースも。
✅ 3. 自信・態度・姿勢を見る
少し意地悪な問いかけをしたときに、堂々と受け止められるか、落ち着いて答えられるかを見る場合もあります。
圧迫面接=ブラック企業、とは限らない
「圧迫面接=その会社はヤバい!」というイメージを持ちがちですが、そうとは限りません。
一部のベンチャー企業や営業職などでは、「厳しさにどう対応するか」を見るために、あえてそういう形式をとっていることもあります。
ただし、人格否定やハラスメントに近いものはNGです。
もし、明らかに言葉の暴力や差別的な発言があれば、それは圧迫面接ではなく「不適切な面接」です。
学生はどう対応すればいい?4つのポイント
💡 1. 冷静に対応する
「これは圧迫面接だな」と気づいたら、感情的にならず、落ち着いて対応しましょう。試されているだけかもしれません。
💡 2. 話を打ち切られても、気にしない
あえて話を遮るのは「焦るかどうか」を見ているだけ。深呼吸して、次の質問に集中しましょう。
💡 3. 否定的な質問には“肯定+工夫”で返す
たとえば、「うちには向いていないんじゃない?」と言われたら
→「確かに未経験な部分もありますが、○○の経験を活かせると考えています」
のように、ポジティブに切り返せると◎。
💡 4. 相性が悪ければ無理に合わせない
「この会社は自分に合わないかも」と感じたら、それも立派な判断材料です。
就活はマッチング。相手だけでなく自分も会社を選ぶ立場なのです。
最後に|“試される場面”をチャンスに変えよう
圧迫面接は、たしかに気持ちのいいものではありません。
でも、その裏には**「どんなときでも落ち着いて対応できる人かを見たい」という意図**があることも。
怖がる必要はありません。
大切なのは、自分の考えをきちんと持ち、相手の態度に左右されず、自分らしく向き合うことです。
そして、もし面接のあとに「やっぱりおかしかったな」と思ったら、大学や専門学校のキャリアセンター、先生、先輩などに相談してみてくださいね。
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