兄弟で差をつけてしまう…親の感情とどう向き合う?

保護者向け

「そんなつもりじゃなかったのに…」がつらいあなたへ

【このシリーズについて】
この記事は「子育て・心がしんどい日のヒント集」シリーズの1本です。
感情の伝え方や親子関係の見直しに役立つヒントを紹介しています。

はじめに|気づかないうちに、比べてしまっていませんか?

子育て中、こんな思いを抱えたことはありませんか?

  • 「お兄ちゃんはできたのに…」と思ってしまう
  • つい、できる子の方ばかり褒めてしまう
  • 下の子にイライラが募る
  • 自分でも「差をつけてるかも…」とモヤモヤする

そんなつもりじゃなかったのに——
いつのまにか「兄弟への感情の差」に、自分自身が傷ついてしまうことがあります。

この記事では、親が抱く「兄弟への感情の違い」にどう向き合い、どう受け止め、どう行動していくかをやさしく整理していきます。


なぜ“差”を感じてしまうのか?

私たち親も人間。
子どもによって「反応しやすいポイント」が違うのは、ごく自然なことです。

  • 相性がいい・悪い
  • 性格が真逆
  • 頼りになる子と、手のかかる子
  • 自分に似ている vs 似ていない

そういった違いが「感情の差」を生みやすくなります。
でも、それは**「差別したい」という気持ち」ではなく、自然な感情の動き**なんです。


✅ 自分の気持ちを整理する3つのステップ

① 「差があること」に罪悪感を持ちすぎない

感情はコントロールできません。
「比べちゃいけない」と思うより、「あ、今比べてるな」と気づくだけでOK

その“気づき”が、行動を変える第一歩です。


② “比べている理由”を振り返る

たとえば…

  • 「下の子の甘えに余裕がなくなっている」
  • 「上の子には我慢ばかりさせている罪悪感がある」
  • 「一方の子に自分の過去を投影している」

▶ 原因に気づくと、感情に名前がついて整理されます。


③「公平」ではなく「納得感」を大切にする

完全に“平等”に接することは不可能です。
▶ それよりも、子どもが「自分もちゃんと見てもらえている」と感じるかが大切です。


🗣 今日からできる3つのアクション

● 名前を呼ぶ回数を“意識して均等”に

日々の中で、名前を呼ぶ・目を合わせる機会を意識して均等にすると、「私も大事にされてる」と感じやすくなります。


● 得意・個性に注目して褒め方を変える

▶ 「またお兄ちゃんみたいに○○して」はNG。
▶ 「あなたらしい○○、いいね」と個性を見て伝える声かけを心がけましょう。


● 比べてしまったときは“リカバリー”すればいい

「さっきは○○と比べちゃってごめんね。あなたの良さをちゃんと見たいと思ってるよ」

親が正直にフォローすることで、子どもはむしろ信頼を深めます。


おわりに|“差がある”ことは、悪いことじゃない

兄弟への感情に“差”があると気づいたとき、
それは「自分がダメな親だ」と責めるのではなく、

「ちゃんと向き合おうとしている証拠」

と考えてみてください。

完璧な親じゃなくていい。
差に気づき、それを整えようとするあなたの姿勢が、子どもにとって一番の安心になります。


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