― 単語暗記を例に考えてみましょう ―
「スマホが近くにあると集中できない」
これは多くの人が感覚的に知っていることです。
では実際に、
どれくらい勉強の成果が変わるのでしょうか。
今回はこの問題を、
「英単語を100語覚える勉強」という
誰にとってもイメージしやすい例に置き換えて考えてみます。
このデータについて(最初に大切な前提)
ここで紹介する数値は、
実際に100語テストを行った実測データではありません。
心理学・認知科学の研究で示されている
**集中力・記憶効率の低下傾向(割合)**をもとに、
教育目的で 「単語暗記」という身近な場面に置き換えたモデル です。
目的は、
数値の正確さではなく、状況による差の大きさを直感的に理解することにあります。
記憶効率で見たランキング
(100語の単語暗記を想定)
| ランク | スマホの状態 | 記憶できる単語数(100中) | 状態イメージ |
|---|---|---|---|
| 1位 | 別の部屋に置く | 95〜100語 | 記憶に全集中できる |
| 2位 | カバン・引き出しの中 | 85〜90語 | 集中は高いが意識は少し残る |
| 3位 | 机の上・電源OFF | 70〜75語 | 見えているだけで効率ダウン |
| 4位 | 机の上・通知ON | 50〜60語 | 記憶が途中で抜け落ちる |
| 5位 | 画面が見える状態 | 40〜45語 | 覚えたつもりが定着しない |
| 最下位 | 手元・触れる状態 | 20〜30語 | ほぼ覚えられていない |
同じ時間勉強しても、
スマホの置き場所や状態だけで、結果が大きく変わることが分かります。
では、1週間後にはどれくらい残っているのでしょうか?
勉強で本当に大切なのは、
「その場で覚えた量」ではありません。
あとで、どれだけ覚えているかです。
1週間後に残っている単語数(イメージ)
| ランク | スマホの状態 | 1週間後に残る語数 |
|---|---|---|
| 1位 | 別の部屋に置く | 80〜85語 |
| 2位 | カバン・引き出しの中 | 65〜70語 |
| 3位 | 机の上・電源OFF | 45〜50語 |
| 4位 | 机の上・通知ON | 25〜30語 |
| 5位 | 画面が見える状態 | 15〜20語 |
| 最下位 | 手元・触れる状態 | 5〜10語 |
集中して覚えた記憶は、
深く処理され、長く残ります。
一方、
スマホによって注意が分断された記憶は、
驚くほど早く抜け落ちてしまいます。
スマホあり勉強が「時間泥棒」になる理由
ここで視点を変えてみましょう。
仮に、
1週間後に80語覚えていたいとします。
状態別・必要な勉強時間の目安
| スマホの状態 | 必要な勉強時間 |
|---|---|
| 別の部屋に置く | 約30分 |
| カバン・引き出しの中 | 約40分 |
| 机の上・電源OFF | 約60分 |
| 机の上・通知ON | 約90分 |
| 手元・触れる状態 | 2〜3時間 |
スマホが近いほど、
時間をかけて帳尻を合わせるしかなくなるのです。
これが、
「スマホは集中力を奪う」というよりも、
「スマホは時間を奪う」と言われる理由です。
最後に考えてほしいこと
勉強時間が長くなること自体が、問題なのではありません。
問題は、
その結果として何が失われているのか、です。
- 友達と遊ぶ時間
- ゲームや趣味の時間
- 何もしないで休む時間
- 早く寝る時間
スマホを手元に置いた勉強は、
勉強時間だけでなく、自由な時間まで奪っていきます。
まとめ
- この数値は、学習状況を分かりやすく示すための教育用モデルです
- スマホが近いほど、記憶効率は下がり、忘れるスピードは速くなります
- その結果、勉強時間は必要以上に膨らみます
- 失われているのは、集中力ではなく 人生の余白 です
スマホを遠ざけると、
勉強が楽になるだけでなく、
遊ぶ時間も増える。
まずは、そこから始めてみてはいかがでしょうか。



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