「危険なリスク」って不自然なの?
- 「これは危険なリスクをともないます」
- 「危険なリスクを回避するために…」
一見まったく問題ないように思えるこの表現。
でも実は「危険なリスク」、**意味が重なった“重複表現”**のひとつなんです。
✅「リスク」には“危険性”の意味がすでにある
「リスク(risk)」という言葉の定義は…
危険・損失・損害が生じる可能性のある事態や要因
→ つまりすでに「危険性」を含んだ言葉
そのため「危険なリスク」は、
“危険な危険性”や“危険な危険要素”
というように、意味のかぶりが起きてしまいます。
❌ NG例 vs ✅ OK例
NG表現 | 改善例 |
---|---|
危険なリスクがある | リスクがある/危険がある |
危険なリスクを避ける | リスクを避ける/リスクを回避する |
危険なリスクを想定する | リスクを想定する/リスクを見積もる |
必要に応じて「高いリスク」「大きなリスク」など、程度を表す語を使う方が自然です。
🤔 なぜ多くの人が使ってしまうのか?
- 「リスク」という言葉に抽象性があるため、“危険”という具体語で補足したくなる
- 「危険性のあるリスク」などがニュースやビジネス文書で一般化している
- 英語の直訳を日本語に馴染ませようとして重複が発生する
🧹 適切な言い換えのコツ
- 「リスクがある」だけで伝わるなら、余計な修飾は省く
- 危険の度合いを表したい場合は、「高い」「大きな」「重大な」などを使う
- 同義語である「危険」と「リスク」を一文の中でバッティングさせない
📝 まとめ|“リスク”はすでに危険を含んでいる
「危険なリスク」は、聞き慣れた言葉ではありますが、
実は**“意味のくどさ”が生まれやすい表現**でもあります。
🎙️ 話し言葉では、あえて強調や補足として「危険なリスク」と言うこともあります。
しかし、ビジネス文書・説明文では「リスク」だけで十分。
あなたの言葉がスマートに伝わるかどうかは、“削れる言葉を削る力”にかかっています。
コメント