「一番最初に…」ってよく言っちゃうけど?
- 「一番最初に並んだのに…」
- 「一番最初に発表します」
どれも日常でよく耳にする表現です。
でも実はこの「一番最初」、意味が重なった重複表現なんです。
✅「一番」も「最初」も最上級
それぞれの意味を見てみると…
- 「一番」=いちばん上・先頭(最上級)
- 「最初」=いちばん初め(最上級)
→ つまり、「一番最初」は “最初の最初”、**“一番のいちばん”**というように、最上級を重ねてしまっているんです。
❌ NG例 vs ✅ OK例
NG表現 | 改善例 |
---|---|
一番最初に話したい | 最初に話したい/一番に話したい |
一番最初に覚えた曲 | 最初に覚えた曲 |
一番最初のページ | 最初のページ/1ページ目 |
「一番」か「最初」、どちらかを選べば十分に伝わります。
🤔 なぜ使ってしまうの?
- 「強調したい!」という気持ちが先走る
- 「最初」に「一番」を足すと、より“念押し感”が出る
- 小さい頃から耳にしている言い方なので、違和感がない
実際、会話では「一番最初にやる!」など、子どももよく使いますよね。
🧹 文章では“盛りすぎ”に注意
- 説明文や報告書では、最上級の重ね表現は避けるべき
- 読者に「くどい」「幼い印象」を与える可能性もある
- 「最初」「最も」「一番」などの使い分けに気をつけよう
📝 まとめ|“最初”はそれだけで強い言葉
「一番最初」は決して間違いではありませんが、
文章や資料の中では“引き算”の意識でスッキリ見せることが大切です。
🎙️ 話し言葉では「一番最初にやる!」のように“テンションの表現”としてあえて使うこともあります。
でも、文書では「最初」「最も早く」など、必要最小限の表現を選ぶことで、文章がスマートになりますよ。
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