「勉強が好き」は体調や家庭環境、小さな成功体験の組み合わせで育てられる
🤔「やる気がない」のではなく、環境や声かけが原因かも?

「何度言っても、うちの子は勉強しない」
「やる気がない」「集中力がない」——
そんなふうに思ってしまうこと、ありますよね。
でも実は、多くの“勉強嫌い”には、子どもの心と環境に共通する原因が隠れています。
今回は、保護者が今すぐできるサポートの工夫を通じて、
子どもが「勉強って、意外とイヤじゃないかも」と感じられる方法を考えていきます。
😫 勉強が嫌いな子に共通する3つの壁

① 「成功体験」が少ない
子どもにとって、「できた!」という実感は、やる気の源です。
でも、最初から難しすぎる問題に取り組ませたり、結果ばかりを求めてしまうと…
- 自信が持てない
- 失敗が怖い
- 褒められない
そんな気持ちが積もって、やがて「勉強=つらいもの」と思い込むようになります。
② 心身のコンディションが整っていない
- 睡眠不足
- お腹が空いている
- ストレスがたまっている
こういった体や心の不調は、やる気を奪う大きな原因になります。
「勉強する気がない」のではなく、「今は集中できる状態じゃない」だけかもしれません。
③ 勉強=怒られる時間、というイメージ
「また間違えたの?」「なんでこんなこともわからないの?」
つい言ってしまいがちな言葉が、**“やらされ感”や“恐怖感”**につながってしまうことも。
子どもにとって、勉強は「結果を試される時間」ではなく、
「学びながら成長するプロセス」だと感じられることが大切です。
🛠️ 親ができる3つのシンプルな工夫

🗣️ 1|声かけは“結果”より“プロセス”を褒める
- 「全部正解だね」より
→「わからなかった問題に挑戦したの、えらいね」 - 「100点取ってすごい」より
→「最後まで集中してやってたね」
努力の過程に注目する声かけは、
「もっとやってみよう」という前向きな気持ちにつながります。
🧩 2|ゲーム感覚で“できた!”を演出する
- チャレンジ達成で「ごほうびステッカー」
- 毎日の勉強を“経験値”にしてレベルアップ
- 問題を「ステージ」と呼んで攻略していく
これらはすべて、**「勉強=楽しい」「達成感がある」**という感覚を育てる工夫。
ゲーム的な仕掛けは、やる気を引き出す強力な味方になります。
🏡 3|「安心して取り組める場所」を用意する
- リビングの一角に、静かに集中できるスペースを
- 「がんばりカード」や「できたチェック表」を可視化
- たまに一緒に横で作業して“勉強仲間”になる
**「やっていい場所」「認めてもらえる場所」**があると、
子どもは安心して自分のペースで取り組めるようになります。
🧭 まとめ|勉強が「嫌い」から「やってみよう」に変わる瞬間はつくれる

勉強が嫌いになるのは、能力のせいではありません。
- 成功体験がない
- 環境が合っていない
- 関わり方がうまくいっていない
この3つを少しずつ変えていくことで、
子どもは自然と「学ぶこと=前向きな体験」だと感じられるようになります。
焦らず、怒らず、まずは「やってみたね!」と声をかけてあげてください。
今日の一歩が、明日の「勉強好き」を育てるきっかけになります。
🔁 まだ前編を読んでいない方はこちらから
▶ 「勉強が嫌い」な子に共通する“ある理由”とは?
親ができる声かけと環境づくり|勉強好きな子を育てる方法(前編)
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