小学1・2年生編|学びのきっかけを楽しくつくる方法 ― 夏休みの家庭サポート 実践手順ガイド ―

保護者向け

はじめに

小学1・2年生は、学びの土台づくりの時期
夏休みに「楽しくできた!」「自分でできた!」という体験を積むことで、今後の学習への意欲や自信につながります。

このページでは、第2回記事で紹介した「実践例」について、実際に家庭でどう始め、どう続ければよいかをくわしく解説します。


📝 実践①:毎日5分の音読+「今日のひとこと」メモ

🎯 目的

  • 毎日机に向かう“学習習慣”の第一歩に
  • 国語力・語彙力・発音の土台を養う

🧭 進め方ステップ

  1. 読む本を決める(教科書でもOK)
     例:「国語の教科書」「お気に入りの絵本」
  2. 朝・夕どちらかで“読む時間”を決める
     「朝ごはんの前」や「寝る前」など、習慣とセットにするのがコツ
  3. 読むのは1ページだけでOK
     タイマーを5分にセットして、「時間内に読めたらOK!」
  4. 読み終わったら、「今日のひとこと」記入
     → 例:「いぬが出てきてたのしかった」「○○という言葉がおもしろかった」
  5. 記録ノートを用意して、毎日続ける楽しさを“見える化”

💬 保護者の声かけ例

  • 「きょうの“ひとこと”は何にする?」
  • 「よく声が出てたね!」
  • 「昨日よりスラスラ読めてたね!」

🧮 実践②:買い物で「100円以内計算ゲーム」

🎯 目的

  • 数への興味・金額感覚・計算力を育てる
  • 日常生活に「算数の楽しさ」を取り入れる

🧭 進め方ステップ

  1. 100円の予算を渡して、買い物にチャレンジ
     (お菓子・文房具など、子どもが選びやすいコーナーで)
  2. 買う前に「いくらになるか」計算させてみる
     → 電卓なし。レシートや値札で練習に!
  3. 合計金額が100円を超えないように調整するルールにする
     → 足し算・引き算の実践にぴったり
  4. 買ったものと金額を、家で記録ノートにメモ
     「◯◯(お菓子)=68円」「おつり=32円」など

💬 保護者の声かけ例

  • 「それ買ったら合計いくらになるかな?」
  • 「どう組み合わせるとピッタリ100円になる?」
  • 「おつりいくらになったか覚えてる?」

💻 実践③:Scratch Jrでキャラを動かす

🎯 目的

  • 自分の「指示」が反映される体験で論理的思考を育てる
  • 初めてのプログラミング体験にぴったり

🧭 進め方ステップ

  1. タブレットに「Scratch Jr」アプリをインストール(無料)
     ※ iPad/Android タブレット対応(PC版はありません)
  2. まずは「キャラを右に動かす」だけのプログラムに挑戦
     例:スタート →「右に10歩」→「ジャンプ」→「ニコッと笑う」
  3. 動いたら“できた!”でOK。完成度を求めない
     完成しなくても、少し動けば大成功!
  4. できたプログラムは親子で見せ合って楽しむ
     → 「すごい!」より「動いたね!」と共感が大事

💬 保護者の声かけ例

  • 「どっちに動かしてみようか?」
  • 「動いたとき、なんて言いたくなる?」
  • 「もっとこうしたいって思うところあった?」

まとめ|大切なのは「楽しさ」「できた感」「習慣化」

小学1〜2年生にとって、夏休みは「学び=楽しい」と感じてもらう最初のチャンスです。
1日たった5分でも、「自分でできた」を積み重ねることで、自然と次の学びへのステップにつながります。


🔜 次回:小学3・4年生編|探究心を伸ばす家庭サポート術

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