「タイパ重視世代」って、最近よく聞くけど…
YouTubeを倍速で見て、長い話は要点だけ、アプリでまとめだけ読んで、勉強も効率重視。
そんな今どきの子どもたちが「タイパ重視世代」と呼ばれています。
タイパ=タイムパフォーマンス(時間対効果)
つまり「なるべく時間をかけず、成果を得たい」という価値観のこと。
でも、その便利さやスピード感の裏側に、**将来困る“落とし穴”**もあるかもしれません。
📌 タイパ重視が生まれた背景とは?
子どもたちは、生まれたときから“時短・効率化”が当たり前の時代に育ちました。
- SNSで情報は短く、早く、次々に流れる
- 動画は10秒で判断され、2倍速が当たり前
- 結果がすぐに見えないことに「イライラ」してしまう
そんな中、「時間をかけてじっくり学ぶ」ことに対する耐性が弱くなっている子もいます。
👀 タイパ重視で将来困る“3つのギャップ”
❶ 耐える力が育ちにくい
→ 時間をかけて積み上げる学習や仕事に、根気が続かない
❷ わからないことを「飛ばす」癖がつく
→ 重要な考える力・論理的思考が育ちにくい
❸ 人との関係も“効率化”しようとする
→ すぐに仲良くなりたい/すぐに切りたい、深いつながりが作りづらくなる
🏠 親としてできる3つのこと
✅ ① 結果だけじゃなく「プロセス」に注目する声かけを
- 「どうやって考えたの?」「その工夫、いいね」と、過程に価値を見出す言葉を増やす
✅ ② “時間をかける価値”を家庭で伝える
- 料理やゲーム、趣味などを通じて、「すぐにはできないけど面白い」を一緒に体験
✅ ③ “待てる親”になる
- 子どもがじっくり考えているとき、先回りせず、見守る姿勢を持つことで「時間を使う意味」を実感できるように
💬 最後に|「効率」も「じっくり」も、どちらも大切
タイパを重視する感覚自体は、これからの時代に合っている面もあります。
でも、それだけでは、見逃してしまう“深い学び”や“本当の力”もたくさんあります。
だからこそ、親ができることは――
「どちらかだけ」ではなく、「どちらも活かせる力」を育てること。
子どもの時間の使い方に口を出すよりも、**「価値のある時間の過ごし方」**を一緒に感じられる親子関係が、これからの鍵になるかもしれません。
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